トンデモ科学の見破り方

 「トンデモ科学の見破り方」っていうけど,アメリカの本じゃん。「トンデモ」なんて用語はないじゃろ。「トンデモ本の世界」を期待すると,かなり趣は異なるね。ここでいう「トンデモ」は,まったくの疑似科学や反証不能な妄想は含まれておらず,科学的とされる手続きを経て発表されてはいるものの,科学者一般の賛同は得られず,異端視されている説に対して使われている。そうした説をいくつかとりあげて,科学的な検証を行っている本なのであーる。

 読んで驚いたのは「日光浴は害よりも益の方が多い」とか「石油は生物起源ではない」など,マジ?な説も,真実かもしれない可能性がけっこう高いということ。石油の元になる炭化水素は地球の深部に大量にあって,そこから染みだしてくるという説があるらしいんだけど,これを肯定する証拠はけっこうあるらしい。ホントカヨ。つーことは日本でもがんばって掘れば石油が出るってことじゃん。世界のパワーバランスが変わっちゃうね。ちなみに否定されていたのは「エイズの原因はHIVじゃなくて,エイズ治療薬の副作用」ですた。
2004年03月20日(土)

ま2の本日記 / ま2