漢字と日本人

高島 俊男。文春新書。ワタシの尊敬する増井俊之さんのサイト(http://pitecan.com/)でほめられていたのですぐ買って読む。ミーハー。しかし,これは驚くべき本であった。漢字の成立と現状についていかに自分が無知であるかがよーく分かる本。

漢字は日本語が文字を持っていない時期(つまりコトバだけで成立していた時期)に今で言う中国から入ってきた。当時の日本語は具象的なものを指すコトバはあったが,抽象的な概念をさすコトバはなかった。ところが漢字がはいってきて,そこには当然抽象的な概念を指す単語がたくさんあったため,日本語は自分で進化することを止めて,それらを使うようになった。

うーん。これだけでも驚くでしょ? その他にもはじめて知ることがヤマとあります。びっくり。
2003年10月01日(水)

ま2の本日記 / ま2