奇妙な論理 I/II

マーチン・ガードナーの「奇妙な論理」が,なぜかハヤカワからでていたので思わず回直してまた読む。いやー相変わらず面白いわ。これは50年ほど前に書かれた疑似科学の批判本で,いわば「トンデモ本の世界」のルーツみたいなもの。ここで批判されているのは,インキチ医学(カルトを含む),UFO,超能力,未発見の新エネルギー,相対論批判,進化論批判などで,恐ろしいほど今と変わっていない。やってるやつのメンタリティも,だまされる側の行動パターンもまるで同じ。人間はなぜ科学に対してここまで愚かになれるのだろうか。

マーチン・ガードナーはすぐれた科学解説者なので,文章が明晰で分かりやすく,豊富な資料に基づいて疑似科学を批判している。ときどきこういう本を読んで頭を「クリア」にしとかないとね。
2003年02月26日(水)

ま2の本日記 / ま2