リメイク

コニー・ウィリスの「リメイク」を読了。話題の「航路」が死ぬほど長いらしいので,それを読むかどうか決めるために薄い本を一冊読んでみた。

CG技術の発達で,過去の映画から俳優の画像をデジタル処理で抜き出して,自由に演技させることができるようになったハリウッドが舞台。映画会社は新人を使うリスクを犯さなくなり,「マリリン・モンロー主演のプリティーウーマン」といったデジタル合成によるリメイクばかり作るようになっていた。主人公はそんなデジタル職人のひとり。そこに現れたのは「ミュージカル映画でフレッド・アステアと踊りたい」という夢を持つアリス。リメイクしか作らないハリウッドではとうてい不可能。もちろんCG合成なんて大嫌いなアリスであった。

映画俳優の名前やシーンが山ほど出てくるので,洋画に興味が無いと読むのは辛いでしょう。SFというよりファンタジーかラブストーリーか。薄いからあっと言う間に読めてしまうけど,SF的な濃さがないのでオレ的にはいまいちだったかな。
2002年09月27日(金)

ま2の本日記 / ま2