ウィニング・ラン

マイロン・ボライター・シリーズ最新作「ウィニング・ラン」読了。あまりに面白すぎて一気に読んでしまった。スポーツエージェントのマイロン,相棒の大金持ち(兼平気で人を殺すピチガイ)ウィン,共同経営者のエスペランサ(元美人女子プロレスラー),受け付けやってるビッグ・シンディ(元巨大女子プロレスラー)という面々はいつもの通り。

毎回異なるスポーツを扱うこのシリーズですが,今回はマイロンのクライアントがらみの事件ではなく,ひとりの病気の少年に対する骨髄提供者をめぐるおはなしです。このシリーズでは,必ずマイロン組のだれかの個人的問題が大きく関わってくるんだけど,今回はマイロン本人の事情で,少年を助けるために走り回ることになります。まあリーダビリティは抜群。あっと言う間に読み終わってしまう。

あとがきは北上次郎で,「目的は手段を肯定するか」という,ハードボイルド的ジレンマに対する面白い論評があります。
2002年04月30日(火)

ま2の本日記 / ま2