レヴォリューション No.3

『レヴォリューション No.3』読了。お・も・し・ろ・す・ぎっ。電車の中でのんびり読んでいるつもりだったが,1日で読みきってしまった。もうなんといってもリズムがいいよね。読んでいるだけで気持ちよくなってくるようなリズム。『GO』はまぐれじゃなかった。在日韓国人というテーマは,この作者にとって必然ではないような気がしていたけど,『レヴォリューション No.3』を読んで感じたのは,やはりこのリズムは「日本に在らざるもの」を描くために必要となったんだろうなあってことです。ドン・ウィンズロウとかハーラン・コーベンなどの,西海岸ハードボイルドを想起させるようなビート感は,日本的なものを拒否するためにどうしても必要だったんだろうね。

三流高校のガキどもを主人公にした3つの短編が納まっているけど,全然リアルじゃないんだよね。こんな高校生いるか?って感じ。例えば「池袋ウェストゲートパーク」にあったリアル感はない。それでも面白い。こんなやつらがいたら面白いじゃんという楽しさかな。ワタシ的には文句ないっす。
2001年10月23日(火)

ま2の本日記 / ま2