波の上の魔術師 |
『波の上の魔術師』読了。「池袋ウェストゲートパーク」で,ワタシ内評価が急上昇している石田衣良の新刊。謎のじじいに雇われた三流大学生の話なんだけど,このじじいが実は株の天才で,じじいに鍛えられて大学生もマーケットの魔力にとりつかれていくってストーリーです。じじいは,ある銀行の株を大学生に調べさせるのですが,その裏には過去の因縁のからんだ思惑があったのであーる。キャラをたてるのが本当にうまいね,この人。特に大学生の恋人(こっちは先に卒業して商社に勤めている)とか,右翼のオヤジなんかが,いい味出しています。
おはなしの面白さは文句なし。あっという間に読めちゃう。なんか株に付いて詳しくなったような気になってしまう小説でした(つい「ZAI」とか買っちゃったよ)。
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2001年09月19日(水)
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