池袋ウェストゲートパーク

『池袋ウェストゲートパーク』読了。うーん,かっちょええ。池袋を根城にするチーマーなどの若者の物語だけど不快感はなく,ひたすらかっこいい。これは主人公(たち)が,イマドキの若者からもさらにはみ出した存在であるためでしょうね。池袋チーマーのボスである"キング",これに対抗する新興勢力のボス,主人公のマコト,池袋抗争を取材する女性ジャーナリスト,ドーベルマン殺しの山井,マコトにひとり娘の行方を探してくれと頼むヤクザの親分,池袋を徘徊するシリアルキラー"ストラングラー",キャラが立ちまくりっすね。文体もかっこいいし,痺れるっす。続編も,はやく文庫にして。

あと小説とは関係ないけど,「池袋ウェストゲートパーク」はTVドラマになった。そっちを先に見てハマったという(私にしては)珍しいパターンで,通常ドラマと原作は大きくイメージが違うので,あまり小説には食指が伸びなかったけど,読んでよかった。これぐらい,原作とドラマのイメージがぴったしってのもそう無いと思う。役者もよかったし,ストーリーも原作を無視せず・なぞるだけでもなく,両者で補完効果があったんじゃないかな。
2001年08月20日(月)

ま2の本日記 / ま2