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2002年09月17日(火)
「コンプレックスの翼」 Vol.3



無題ドキュメント




自分を表現する方法には色々あります。


 


歌が得意な人は、歌を歌うことで自分を表現する。


絵の得意な人は、絵を描くことによって自分を表現する。


文章を書くのが得意な人は、文章を書くことによって自分を表現する。


 


私は、自分を表現する最適な方法とは、


自分が得意と思っていることだと思います。


 


でも、自分は一体何が得意なのか?


本当にそれが分からない人もいます。


 


自分を表現したいけど、どうやれば良いのか見当もつかない。


 


自己表現の難しいところは、


「好きである」だけでは、表現しきれないところだと思います。


 


人よりも、秀でているところがあるから、初めて


「表現に昇華される」と思っています。


 


例えば、歌うことが好きだけど、歌うと音程を外してしまう人がいるとします。


他人に「下手だなぁ」と言われるたびに、心に深く傷が残ります。


「歌うことは好きなのに・・・歌ってはいけないの?」


と言う錯覚を持つ事だってありえます。


 


人にけなされ続ければ、「好きだった歌」が、「歌えなくなる」事があります。


 


このとき、好きだったものが、「コンプレックス」になってしまうのだと思います。


 


私は、コンプレックスって、もともと、自分が


「好きだった」、「興味があった」事が、


人にけなされる事によって、負の感情になってしまうことだと思っています。


 


「好きだったこと」


これが、コンプレックスの元だと私は思っています。


 


でも、好きだったからこそ、コンプレックスは、人を動かす強力なエネルギーになることがあるし、


「(コンプレックスの元である)好きだった過去を取り戻したい」、


「このコンプレックスを打つ消す何かが欲しい」


と、なんとなく、前向きな、しかしよく考えると、非常に後ろ向きな動機で


努力することがあります。


 


でも、コンプレックスが動機の努力の結末は一体何?


コンプレックスを乗り越えたときは、幸せかもしれない。


 


でも、コンプレックスを「別の何かに置き換えて」


コンプレックスを忘れようとすることは幸せなの?


 


と、疑問を持つようになったのが、社会人になってからです。


 


今の日本って、どうなんだろう?


ここまで来た結果って、みんな幸せなのかな。


 


自己否定が好きな人種だけど、今を幸せと声を大にして言える人って、


一体、何人くらいいるのかな??


 


なんか、今の日本の現状と、今の自分の現状が、


「コンプレックス」って言う言葉で、


繋がってきたような気がする。


 


それが、自分が羽ばたけるかどうか、飛躍できるかどうかを


考え始めるきっかけでした。


 


続く


 


 






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