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2001年11月22日(木)  或る人の口癖

尊敬するある人の口癖を、今日も聞いた。


「筆が滑る」

文章を読んでいると、部分的に何か落ち着かないようなところがある。
本来書かれるべき内容が十分に書かれていない感じ。
書いた人間が書きたかったような内容とは離れている感じ。

読んでいてあることだから、書いているときにもやはり同じようなことがある。
筆の進む先は其方じゃない気がしているのだが、
何故か、いちばん書きたいこととは違う方向に筆が走ってしまう。
あるいは、ちょっとつけたしてはみたものの納得が行かず、
それでも消してしまうには惜しくて、ついついそのままにしてしまうような。

もっとも今の世の中、筆はあまり走らなくなってしまったが。


真 |MAIL