英語通訳の極道 Contents|<< Prev|Next >>
マルクス兄弟という、1930〜40年代に活躍したアメリカのコメディー・グループをご存じだろうか? 昔ある塾で受験生を教えた時、塾指定の教材に文型を答える問題が出てきた。 この問題を当てられた学生は、「第5文型」と答えた。 う〜む。文法的に間違いとは言えないが‥‥。状況を想像するとちょっと怖い絵になってしまうかも知れない。こりゃ問題が悪いな。 ちなみに、学生がもっと混乱する文型がある。多分、教師の中にも混乱している人がいるだろう。 She will make him a good wife. 正しい英語だが、滅多に目にすることはない。面白いのは、ジーニアス英和辞典に掲載されている例文だ。 She will make him a good bride. 「彼女は彼のよいお嫁さんになるだろう」という日本語訳が添えられているが、この場合の「お嫁さん」は「妻」という意味だろう。 しかし、英語で"bride"というと、結婚式での花嫁、あるいは結婚前後の女性だけを指す。だから、"make him a good bride" という文章を見ると、<うむ?結婚後の妻としての彼女はどうなのかな?>と不安になってしまう。 日本的発想の例文だなと思って、インターネットで検索をかけてみると、案の定ヒットするのは日本人のサイトばかりだった。
Taro Who?
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