PIECE
 ※ past  ※ index  ※ will
2007年01月15日(月)   唯一無二  

手首にはまったブレスと
元からあった皮ブレス。



新しいブレスは、これから大事にしていきたい存在。


皮ブレスは、Yとの想い出。



Yと最後に会ってからもう2年がたつ。


それでも未練がましく(?)手首に存在していた。



Yとの唯一の共通項。






Yの手首からは、とうの昔に存在を消して居るはずで
それでも、私がはずしてしまったら、
もう二度と会えないような気がしていたんだ。






けれど、昨夜。






















とうとうはずしました。


















風呂に入っている最中。






風呂の湯で皮をやわらかくして。






手首の太さにあわせた1本皮。


はめ込むときもかなり大変だった。


あの時は、湯でやわらかくしないで入れたから、


きっと今よりも、もっと痛かったはずだと言い聞かせて。










手の甲を通すとき、血管がせき止められて膨れ上がった。



とたんに手は真っ赤に腫れ上がり、顔をしかめた。




ハッキリと解る痛み、爆発しそうな指先。








一時はもう取れないんじゃないかと諦めかけた。



あとは切るしかないと頭のどこかで思った。








でも切りたくはなかった、切るのだけはイヤだった。







もう一度、力をこめて歯を食いしばって抜いた。












今度は呆気なく抜けた。











手はジンジンするし、嫌な痣も残ったけれど、







手首には、ゴリに貰ったシルバーブレスのみとなった。











▲ 押すと文字が変わります ▲




スペアも、逃げ場も、過去のしがみ付いた感情も要らない






ごく当たり前の感情を手に入れるまで、10年もかかってしまった。





 ※ past  ※ index  ※ will