手首にはまったブレスと 元からあった皮ブレス。
新しいブレスは、これから大事にしていきたい存在。
皮ブレスは、Yとの想い出。
Yと最後に会ってからもう2年がたつ。
それでも未練がましく(?)手首に存在していた。
Yとの唯一の共通項。
Yの手首からは、とうの昔に存在を消して居るはずで それでも、私がはずしてしまったら、 もう二度と会えないような気がしていたんだ。
けれど、昨夜。
とうとうはずしました。
風呂に入っている最中。
風呂の湯で皮をやわらかくして。
手首の太さにあわせた1本皮。
はめ込むときもかなり大変だった。
あの時は、湯でやわらかくしないで入れたから、
きっと今よりも、もっと痛かったはずだと言い聞かせて。
手の甲を通すとき、血管がせき止められて膨れ上がった。
とたんに手は真っ赤に腫れ上がり、顔をしかめた。
ハッキリと解る痛み、爆発しそうな指先。
一時はもう取れないんじゃないかと諦めかけた。
あとは切るしかないと頭のどこかで思った。
でも切りたくはなかった、切るのだけはイヤだった。
もう一度、力をこめて歯を食いしばって抜いた。
今度は呆気なく抜けた。
手はジンジンするし、嫌な痣も残ったけれど、
手首には、ゴリに貰ったシルバーブレスのみとなった。
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