■ ヘッド・フォンから石田彰
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|| 2005年04月20日(水) 私の・・・メガネちゃん 2 ||


■週明けから娘が熱を出し、ちょっとネット落ち。

クラス替えの直後から休ませるのは、なんだか可哀相で少し気が引けたが、無理に行かせるわけにもいかない。もちろん、これが風邪ならば、他の子供にうつっても困るし、ただ、今回の熱は、風邪とかそういうものではなく、環境が変わったゆえの、いわゆる「知恵熱」のようなものなのではないか、と、母は思っている。確か、入園してまもなく、昨年も同じようなことがあったのではなかったか。
幼稚園のクラスが新しくなったことは、彼女にとって、少々厄介であるようだ。

「どうしてめがねしてるの?」

話しかけてくる子、話しかけてくる子、皆同じことを言う。一日に何度も何度も同じことを説明しなければならず、閉口しているらしい。彼女曰く、

「うざいんだよね」

だそうだ。罪の無い質問に対して、あまりに生意気な言い草だが、なんとなく解るような気はする。と言うのも、進級式の日の朝。娘の手を引き、教室に入った私に、一人の女の子が訊ねてきた。

「どうしてめがねかけてるの?」

「あのね、るこはメガネをかけないと、遠くがよく見えないからよ」

「ふーん」

新しいロッカーの場所を娘と確認し、お道具箱をしまっていると、ちょんちょん、と誰かが私の背中を小突く。振り向くと、また違う女の子が、娘を見ながら訊く。

「そのこ、どうしてめがねをかけてるの?」

私は同じ説明をする。結局、教室を出るまでのほんの数分間で、5人の子供に同じ質問をされた。私が教室から出て行った後も、きっと同じ質問が、彼女へ繰り返されたに違いない。

娘と別れた私は、進級式の行われる会場に向かった。しばらくすると、胸に花をつけた子供たちが入場、順番に着席していく。私たちはそれを拍手で迎える。ところが、娘は私を見つけるなり列を離れ、私のもとへやって来てメガネをはずすと、「これ、あずかっておいて」と言った。

私はいつも、娘に言っていることがある。
「メガネはるこの目と同じなんだから、はずしたらダメ。あと、貸して、って言われても、貸してあげたらダメ。それは目を貸すのと同じだからね?目は貸してあげられないでしょ?」

だから私は訊ねた。
「どうしてママが預かるの?」
すると、娘が急に泣き出す。
「だって、とられちゃうんだもん」
聞けば、一人の男の子が、何も言わずにいきなりメガネを引っ手繰ったと言う。
先生が、「どうしたのー?」と娘を迎えに来たので、咄嗟に
「じゃあ、ママが預かっておくね」
と言い、彼女のメガネをバッグにしまった。

彼女は彼女なりに、自分のメガネをとても大切にしている。自分の目だと思え、という母の言葉通り、私の知る限り、粗雑に扱ったことは無い。が、しかし、それでも、昨年の6月にガネっ子になって以来、3度メガネを壊した。内、2回はフレームを取り替えた。結構痛い出費であった。けれど、その3回ともが、他人の力が加わったものであり、彼女自身の過失によって壊れたことは一度も無い。それだけは褒めてあげてもいいかな、と思うバカな母である。

我が家の5歳のガネっ子が、まだまだ不器用な手つきで自分のメガネを拭く。それをキティちゃんのケースにしまい、枕元に置いて「おやすみー」と言う。明日は、数日振りに幼稚園へ行く娘。彼女が寝付いたら、私がピカピカに磨いておいてあげようと思う。がんばって行って来い。

■コンボイが、いや、子安が、「辛いことがあったとき、ビーストウォーズのビデオを観る」と言うOLさんがいた、と次回予告で言っていたが、それ、ものすごーく解る気がする。辛いことがあったとき「ビーストウォーズ」を観る人間がここにも一人います。主婦だけどな。

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だって本当に楽しそうなんだよ〜、アイツらがあああ〜(泣くな)

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