|| 2005年03月10日(木) 子供の言い分・大人の言い分・ヲタクの言い分 ||
■「るこちゃんち、つまんない」
それは、そんなひとことから始まった。
このところ、幼稚園関係のお付き合いが激化している。それこそが、最近の私のペースを著しく乱している原因であるのだが、それもこれも娘のため、と思えば致し方がない。ものすごく正直なことを言えば、私は子供があまり好きではない。正確には、「得意でない」と言った方がいいだろうか。もちろん、自分の子供はかわいい。でも、それはそれ、我が子の扱いならば心得ているが、よその子、となると、そう簡単にはいかない。 開けるな、と言っても押入れを開け、跳ねるな、と言ってもベッドの上で跳ね回る、それが子供だ。これが自分の子供なら、お尻の一発や二発叩けばよいが、よそ様の子供となるとそうはいかない。それ以前に、そんなことに、いちいち目くじらを立てるのもどうかと思うし、幼稚園で「るこちゃんのママってこわいんだよ〜」などという噂が立つのも不本意だ。しかし、「ごめんなさいね〜」と恐縮する子供の母親に「いいのよ〜、気にしないで〜」などと言いつつも、ちゃんと笑えない私は、既に「こわいママ」のレッテルを貼られているのかもしれないが。
先日も、近所のお友達がやってきた。子供の数、計5人、全員女の子。その内、二人は初めて我が家へやってきたわけだが。
「るこちゃんち、つまんない」
一瞬にして凍りつく。ま、今考えれば、その言葉を聞いたのが、娘ではなく、私でよかった、と思う。それでも、母は激しく落ち込んだ。 テレビでは毎回録画してある「プリキュア」をエンドレス、部屋はすべて開放、おもちゃも言われるままに出し、子供の好きそうなお菓子とジュースも準備、これでバッチリだ、などと思っていた浅はかな私は、そのひとことで打ちのめされた。 私は、子供の母親に訊いてみた。 「いつも、何して遊んでるの?」 「最近は・・・専らテレビゲームかなあ?」 「テレビゲームって?」 「んー・・プレステとか?」 我が家では娘にゲームをさせることはほとんど無い。しかしそれは、ゲームが悪い、と思っているからでは決して無い。幼稚園の子供がテレビゲームで楽しめるなどとは、思いつきもしなかったからだ。 私は、あわててPS2を起動、「太鼓の達人」のソフトをセットした。我が家にもゲームソフトはそれなりにある。しかし、子供が遊べるゲーム、となると、極端に限られてしまう。 子供たちは、ひとしきりそれで遊んでいたが、すぐに飽きたのか、こう言った。 「ほかのゲーム、ないの?」 さすがにお母さんも悪いと思ったのか、「そういうこと言わないの!」とたしなめる。私は少なからずショックを受けていた。
ウチの娘の遊びと言えば、まず、一番には「切り貼り」であり。広告でも折り紙でも何でもよい、とにかくハサミと糊さえあれば、何時間でも一人で遊ぶ。あとは専ら、「おままごと」と「姫ごっこ」である。ままごとの方は、私がコツコツ買い溜めた「木のままごとセット」が所狭しと娘の部屋を占領しているし、姫ごっこの方は、ティアラやネックレス、ブレスレット、変身ステッキ、宝箱など、女の子ならば誰しもが心奪われるであろうと信じて疑わなかった(いや、少なくともウチの娘の場合はそうだった)姫グッズが、並んでいる。けれど、ままごとセットも姫グッズも、見事にスルーされ。 最後の手段、と、娘にすら触わらせない十数体のリカちゃん&ジェニー&ジェニーフレンド(私の宝物)を出して見せたが、見向きもされなかった。彼女たちの興味は、誰かが持ってきていたDSだったり携帯ペットであり、ウチの娘ですら、そのDSの順番待ちをしている。いや、マジでへこみました、自分の考えの甘さに。子供だと思って、なめていたのかも。
■さて、本日は、再びその子と遊ぶ、ということで、母は前日から緊張しまくりであり。何か無いか、と、大昔のゲームソフトを引っ張り出し、「パックマン」や「ディグダグ」、「ギャラクシアン」などの、懐古ゲームを集めたソフトを見つけたので、それを用意したり、果てには、その子が「コナン」が大好きだというので、でもウチでは「コナン」をあまり観ないし・・・と思っていたが、いやいや、そう言えば、白馬探が出ていた回だけはどこかに録画したはず(さすがあたし)だ!ということを思い出したので、DVDソフトを片っ端からいちいちセットしては探し(整理しようよ)まくり・・・・しかし、突然、ふと。
私、いったい何やってるんだろう???
・・・・急にバカバカしくなってやめました。 ウチだって・・ウチだって・・・・!!それなりの人が来たらそれなりにそれなりなグッズがそれなりにあるんだからっ!
・・・・ヲタク限定だけどな。(虚)・・・・・・・・イタタタタタ
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