|| 2004年04月16日(金) ヲタク訪問 リターン ||
■この日記をお読みの方で、私の友人・T嬢のことを覚えておいでの方はおられるだろうか。
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そう、あの一見観月ありさなジャイアンのことだ。
今年2月。しばらく実家に返っていたときのことだ。あまりに暇だったため、近所の本屋へ出かけたその帰り、買った本を抱え、とぼとぼと歩いていた際。俄かに周囲が暗くなったと感じた瞬間、クラクションを鳴らしながら、見覚えのある、でも、絶対に出会いたくはない車が、私の横に止まった。嫌な予感を覚えながらも、おそるおそる振り返ると。
「何やってんのよ?」
ひっ。 この「何やってんのよ」には、「あんた、私になんの断りもなしになんで実家(こっち)に戻ってきてるわけ?だいたい、何で連絡してこないわけ?っていうか、その本、ナニ?まさかあの手の本じゃないでしょうね?」などという意味が要約されている。いや、少なくとも、私にはそう聴こえた。時は2月半ば。身も凍る極寒の中、背中に汗が伝う。 私はそのまま、彼女の車に強制収容、直ちに彼女の家へ強制連行された。その後のことは・・もう、思い出すまい。
そのジャイアンから電話があったのは、昨夜のこと。
「ねえ、あんた、ゴールデンウィークは何してんの?」
戦慄が走る。
「いや〜、実は幼稚園の役員になっちゃってさー。(嘘)大変なんだよね、あははー。(嘘)ゴールデンウィークはバザーの直前だしな〜。(嘘)きっと、どうしようもなく、どうにもならないほど、ものすごーく忙しいと思う。(大嘘)」
「なんだ、そうなの」
「う・・うん!!(ちょっと狼狽)」
「わかった」
危なかった。九死に一生を得た。
■今日は娘の家庭訪問だった。子供の家庭訪問など、私も初めてなら、先生の方も初めて。クラスを受け持つのはまったく初めてというその年若いお嬢さんと、しばし面談する。お嬢さんというのはあまりに失礼だとは思うが、実際、なんとも初々しい、かわいらしいお嬢さんであり、その一生懸命さに、好感を覚える。 お友達のお名前を覚えるのは、一番早かったですよ、私がお友達の名前を間違えて呼ぼうものなら、「せんせい、ちがうよ!○○ちゃんだよ!!」と指摘してくれるんです・・・ と、先生。 先日も、トイレへ行くというので、「一緒に行こうか?」と訊ねたら、「いえ、おかまいなく」って言われちゃって・・・ 先生はそう言って笑って下さったが、母は・・・笑えない。生意気さは想像していた通りだけれど、なんとも居た堪れない心地だ。
面談も終わりに近付き、先生が「お歌が好きみたいですね」と振って下さったので、「そうですね、でもアンパンマンは最初歌えなかったみたいです、ウチではアンパンマンは見ていませんでしたから」と言ってみた。「あ、そうだったんですか・・でも、子供からのリクエストが一番多い歌で・・」と先生。なるほど、そうだったのか。 「おうちではどんな歌をよく歌われますか、るこちゃんは?」と訊かれたが、まさか曲のタイトルをそのまま言えるような歌はないし、とりあえず、「アニメが好きなので・・アニメの歌はよく歌いますけど」とだけ答えてみた。頼む、それ以上突っ込まないでくれ。しかし願いは届かず、「どんなアニメを?」と訊ねられてしまい、咄嗟に「えっと・・・ロボットアニメとか・・」と言ってしまった。すると、先生が。
「えっと・・エヴァンゲリオン・・とかですか?」(実話)
・・・・・ちょっと待て。
私は「ロボットアニメ」としか言っていない。なぜ真っ先に「エヴァ」なのだ?「エヴァ」が放映されたのは95年から96年くらいだったはず。先生の歳は・・およそ23、4というところではあるまいか。すると、当時先生は中学生もしくは高校生。確かに、当時一世を風靡したアニメであり、見ていても全然おかしくはないが、いや、しかし・・・。
4歳の子供が「エヴァ」を見ている、などと思うか、普通?
いや、確かに、娘と一緒にDVD見たよ?見たけどさ・・・でも、その発想はどうなの、先生。これがもし、「エヴァ」ではなく「ガンダムSEED」とかなら・・いや、種は種で怪しいか。先生の口から「アスキラ」などという言葉を聞きたくはない。ありえない、ありえないから! それにしても「エヴァ」ねえ・・・(しつこい)
・・・・・ちょっとだけ、ネルフのロゴ入りTシャツの匂いがしました。聞かなかったことにしよう。
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