|| 2004年02月13日(金) ハッピーセットマニア ||
■結局。自分が行くと言って、亭主がきかないので、娘の検診を亭主に任せた。(我が家では、予防注射もことごとく亭主が娘を連れて行っている) 昼過ぎに携帯から電話がかかってきて、これからこのまま某ハンバーガー店に行くという。
ウチの亭主は、ハッピーセットのおもちゃコレクターだ。ここ数年、すべてのおもちゃをコンプリートしている夫。ひとつたりとも落としてはいない。が、買ってきたおもちゃを、並べて眺めるようなことは一切しない。それは即、娘のおもちゃ箱へ直行だからだ。水に浮かべて遊べそうなものは、即、風呂場行きである。いや、コレクターとは言わないかもしれない。何せ、すべて「娘のため」という大義の下、彼はハンバーガーを食べ続けているのであるわけだから。
最初、ハッピーセットを注文することに非常に躊躇していた亭主だが、やはり娘への盲愛っぷりが勝るのであろう、彼は勇気を持ってそれを店員に告げた。しかし、初めて行くお店では、必ず訊き返される。
「え・・ハッピーセットですか?」
しかも、素で訊き返される。 ひどいときは、頭の天辺からつま先まで、じっくりと一、二往復眺めてから、
「あの・・ハッピーセット・・ですか?」
と、怪訝な顔をする店員すらいる。俺がハッピーセットを頼むのがそんなに不思議かいっ!と心の中で突っ込む。もちろん、口に出して言ったことはない。 以前も何度か書いたことがあるが、ウチの亭主は、大凡、ハッピーセットを買うにふさわしい風貌(どんな風貌だよ)をしていない。さすがに娘を連れていたら、そこまでの反応はないとは思うが、亭主がおもちゃをゲットしに行くのは、主に仕事の休憩時間。普通、大抵の男性は、スーツを着てネクタイを締めたりすると、堅気の社会人に見えたりするものだと思うが、ウチの亭主の場合、スーツを着ているときの方が、より不審人物に見えるから不思議だ。実際、空港などでもよく止められる。 ま、その亭主が、少ない小遣いの中から毎日毎日、娘の喜ぶ顔見たさにハンバーガー店へ足を運ぶのかと思うと、なんか不憫にすら感じる妻である。たまたま時間がなくて寄って来れなかった日など、帰宅して娘に叱られている姿は、気の毒以外の何者でもない。 「ニモ」のときなど、なくなるのが早くて、ニモのお父さんのため、何件もはしごをしたらしい彼。「別にひとつくらいなくてもいいんじゃない?」と言うと、「俺が気持ち悪いの!」と言う。アナタ、本当に娘のために買ってきてるのか?と、時々疑いたくなる。
今日も娘と、2件ほどはしごをし、おもちゃをいくつかゲットしてきた。私は、そろそろ、新たな収納スペースを考えなくてはならないだろう。
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