|| 2003年12月20日(土) できること、できないこと ||
■育児サークルのオフ会に出て嬉しいのは、赤ちゃんを抱っこできること。抱いたその腕の軽さに、懐かしい思いがする。育児サークルと言っても、子供の年齢、母親の年齢は様々。上は幼稚園の年長さんから下は0歳児まで。母親も方も、19歳、20歳なんていうママもいて、それはそれで楽しい。
サークルのオフ会に参加するたび、思うことがある。実は、娘が1歳になるくらいまで、私たち親子は引きこもり状態だった。妊娠期間10ヶ月の間に、仕事を辞めたこともあり、20キロ以上も体重が増え、出産後も体重が減らなかった私は、醜くなった自分の姿を目の当たりにし、すべてのことに自信をなくしていた。
周りの人がみんな、自分を醜いと思っているに違いない、という疑念。 誰にも会いたくない。 誰にも見られたくない。 1日中、子どもと二人。
しかし、彼女も1歳になり、外で遊んでいる子どもたちを、うらやましそうに窓から眺める。けれど、私はどこにも出る勇気が持てず、どんなに天気の良い日でも、1日中家にいた。来る日も、来る日も。ひたすら、ひたすら。
そして私の鬱状態がピークにさしかかった頃、そんな私を見かねた亭主が、「パソコンでも買ったら?」と言ってくれた。それが約3年前。
ネットを始め、めぐり合ったのがそのサークル。これから始める、というそのサークルのページを、穴が開くほど繰り返し開き、見た。悩みに悩んだ挙句、大げさじゃなく、私は勇気を振り絞って、メールの送信ボタンを押した。
近くの公園に行き、子供を遊ばせる、極簡単で当たり前に思えることが、私にはなかなかできない。極端に人見知りなこともあり、人の輪の中へ入っていけない。何の躊躇もなく、極自然に人の中へ溶け込んでいける人間を、心からうらやましいと思う。いきなり初対面の人と目を合わせて話ができる人間をひどくうらやましく思う。
一緒に公園や水場に遊びにいける友達ができ、私は、サークルに入って半年で、体重が12キロ減った。娘にも友達ができ、夏にもなれば真っ黒だ。よかったな、と思う。
本日初参加の新会員のママさんが、今ではお局振りを発揮している私が、初オフ前日の夜、緊張で一睡もできなかったなどと聞いたら、さぞ、驚くに違いない。
人には、できることとできないことがあると思う。でも、「できないこと」を、せめて「苦手なこと」くらいに格上げしてあげると、意外にも楽しいことが見えてきたりする。そんなものかもね。
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