リュカの日記

2009年07月05日(日)

昨日の午後23時頃に眠りに就いた。
今日は午前5時過ぎには出なければいけないので、午前3時に目覚ましをかけていた。
午前3時になり、目覚ましが鳴る。
しかし、まだフラフラだったので、「もうちょっと横になっててもいいかな」とそのまま横になってしまう。
気がつけば、午前5時20分になっていた。
遅刻してしまう。
着の身着のまま家を出て、駅に向かう。
なんとか目的の駅に辿り着き、駅からタクシーに乗って現場に向かう。
(タクシー代は後から派遣会社の方に請求出来る)
午前6時20分頃に現場に到着。
間に合った。
午前6時30分から、知事選挙の投票案内のバイトが始まる。
しかし、仕事と言っても殆ど椅子に座っているだけ。
十数分にいちど、「こちらへどうぞ」「あちらですね」と一言二言案内するだけ。
楽なものだ。
ただ、俺の横に座っているおっさんが、俺の親父に激似な事が気にいらなかった。
顔も態度も雰囲気も話し方までそっくりだ。
ただ違うところがあるとするなら、頭が禿げているのかいないのかの違いだけ。
喋る時もボソボソと、聴き取れるか聴き取れないかのか細い声で話すしな。
「どうぞ」と言うのが恥ずかしいのか、このおっさんだけ投票者が来ても小さく「ん」と鼻を鳴らして見せるだけ。それ以外は殆ど無言。
それでも孤立する事に強いプレッシャーを感じているのか、他の役員達が明るく話しをしているのに対し、「gh gh gh gh」みたいな感じで、声にもならない反応だけを示し続ける。
そんな感じでしか話さないのなら、無言で居た方がずっと良い。
何こいつ。
まさに外に居る時の俺の親父そのものじゃねえか。
内弁慶中年のまさに典型。
俺の親父は外ではこんな感じなのに、家の中じゃ俺に対して「お前なんかと違って俺はこれで社会に通用しとるんや!」と声高々にがなり立て。
嘘付け、てめえ外じゃ全然違うじゃねえか。
この役員のおっさんも、そんな感じなんだろうか。
と、色んな共通点から俺の嫌いな実父がかぶり、かなり胸糞悪かった。
他の役員達も、何故だかこのおっさんにだけは殆ど話しかける事をしなかった。
後半、俺はこのおっさんと二人だけで休憩を取らされた。
すると、ここで始めて口を開いて俺に話しかけてくる。
「あんた、どこの会社から来てはんの?」とか「いっつもこんな感じで仕事してんの?」とか。
いやいや、あんた別に俺の事なんてこれっぽっちも興味ねえだろ。
そんなに沈黙が気まずいですか?
いいから無理すんな。
そんな事を考えながら、「そうですね、短期の仕事ばっかりやってます」と聞かれた事だけ答えておいた。
そして、俺がタバコを吸いに出て部屋に戻ると、おっさんはまた休憩所を出て机の方に戻ってた。
まだ休憩時間は3分の1も残っているのに。
そんなに俺と沈黙しているのが気まずいのかよ?
前半の休憩時には、30分休憩のところを40分以上も休んでて、他の役員に注意を受けていた癖に。
俺だけ残っている訳にもいかなかったので、俺も早めに休憩を切り上げて席に戻らざるを得なくなる。
まあいいんだけどな。
そのおっさんに不満があった事を除けば、かなり楽なバイトだったと思う。
仕事の合間にしょっちゅうお茶やお菓子は出るし、休憩時間外でも好きな時にタバコを吸いに出ていける。
しかも、クーラーの効いた部屋での座り仕事で、やる事なんて殆ど無いし。
関係無いけど、支給された腕章も何だかかっこよかったんだよな。
白い皮の腕章で、筆で書いたような紺色の漢字で「○○市選挙管理委員会」とプリントされてて。
その他もろもろ、派遣社員として現場でこんなに高待遇を受けたのは初めてだ。
他所じゃ人間扱いすらされないような現場もあるのにな。
これが役人仕事というやつか。
俺も公務員になろうかな、なんて考えも少し心を過ぎってしまった。
労働時間は午前6時半から午後20時半まで。
休憩が1時間で実働13時間、拘束時間は14時間。
座り仕事が楽だとは言え、座りっぱなしは座りっぱなしで少ししんどいものもある。
ムズムズというかイライラというか、イーッ!という感じになってしまう。
でも、こんなに楽な現場は本当に初めて。
また来たいな。
仕事が終わり、家に帰った。
現在午後22時18分。
大体2日分近い時間働いたのに、「労働したんだ」という感覚が殆ど無い。
疲れるような仕事じゃなかった。


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