リュカの日記

2007年01月01日(月)

テレビを付けた。
フジテレビだ。
俺がテレビをつけた時、ちょうどカウントダウンで「3」と言ってるとこだった。ギリギリで間に合ったな。危うく手洗い中に年を越してしまうところだった。
「3」「2」「1」で新年、2007年になった。
現在午前0時06分。

午前4時前頃に一度目が醒めた。
目が醒めた時、俺は金縛りっぽい状態になっていて、体が全く動かなかった。
俺の背中に、何かが後ろからしがみ付いているような感触があった。
そいつは人型の竜巻というか、吹き荒れる風が人の形になっているようなイメージだった。
人型の風?
そいつが俺にしがみ付いてる。
耳元でゴー・・ゴー・・っと、風が吹き荒れているような音が聞こえた。
俺は目を閉じていた。
にも関わらず、真っ暗な自分の瞼の裏から、人間の腕の形をした緑の光が見えた(感じた?)と思う。
人差し指を伸ばしたそいつの右腕が、俺の背面から俺の前方の方に伸びてくるのを感じる事が出来た。目を開けたらそいつの腕を見てしまうかもしれない、と思った。
俺は目を開けたと思うけど、その辺りの記憶が少し定かではない。
白っぽい腕が見えたような気もするし、気のせいだった気もするし。
『声を出す事が出来たら金縛りが解ける』という話を、俺はどこかで聞いた事があったので、俺は声を出してみようかと思った。
しかし、もしも声が出なかったら怖いなと思い、結局声を出してみようとはしなかった。
しばらくすると、変な声が聞こえてきた。
よく聞き取れなかったけれど、「ヌムヌムヌムヌムヌムヌムヌムヌム・・・」みたいな呟きが聞こえてくる。
南無南無南無とも取れるし、デブデブデブとも取れる感じだ。
俺はうんざりとした気持ちになった。
どうせこの幽霊?みたいなものから開放されたところで、またされなかったところで、結局俺の悩み以上に俺を苦しめる事は出来ないのだ。
どっちにしろ、俺の悩みは解決されない。開放されない。
『もうしんどい・・・、こんな奴関係ない・・・』みたいなうんざりとした気持ちで、俺は体をグググーーーっと前に押し出してみた。
すると、急に体が自由になった。
どうやら金縛りが解け、そいつも居なくなったらしい。
時計を見ると午前4時前。
俺は霊感みたいなものは皆無だと思うけど、割と金縛りに遭う方だよな。
何だか、今回はいつもと違ってあまり恐怖心を感じなかった。
自分の中にあるモヤモヤとした悩みの方に、むしろ比重が傾いていたからだと思うけど。
そのまま30分ほどボーっとした後、その後普通に二度寝した。
最終的に、今日は午前9時過ぎに目が醒めた。
今日は元旦。

一番最初に眠る前、メッセの子がメールで俺に色々と悩みを吐き出してきたので、俺は適当に返答していた。
悩みを吐き出すメッセの子のメールを見ながら、メッセの子は俺の前世、または来世の存在だったりするんじゃないか?なんて事を考えていた。
魂は時間を超越してる、といった話を聞いた事がある。
超越とは何だろう。ただ歳を取らない事だけが超越だろうか?
超越というからには、過去の自分や未来の自分が今現在の自分と同じ時間に存在している事だってありえるんじゃないか?と思う。
そんな事を考えてみると、地球上に存在する全ての人間は同一人物、一つの魂が何十億回と転生を繰り返した結果の産物なんじゃないだろうか、とも考えられる。
こうやって俺に悩みを吐き出してくるメッセの子だって、前世、または来世、来々世の俺自身なんじゃないかな、と思えてきた。
また別の事を考えた。
死ぬ直前に抱いた気持ちの状態が、死後永遠に継続するという話を聞いた事がある。
俺が死ぬ時、俺は死の間際になってもやっぱり、むしろ死の間際だからこそ、俺は自分の悩みや未練を意識して、モヤモヤしたまま逝くのだろうか、なんて事を考えた。
だったら、俺は成仏できない。そして永遠に解決されない悩みを抱き、永遠に開放されないまま存在し続ける。俺は永遠に苦しみ続ける。
成仏できない、成仏できない、成仏できない。
運命に対して当て付けてやりたい気持ちが強いから、俺は決して成仏なんて選択肢は選ばないだろう。
そんな事を考えていた。
そんな事を考えていたからこそ、先ほど、成仏出来ない幽霊みたいなものを呼び寄せてしまったのだろうか。
また別の事も考えていた。
2007年なんて、本当に未知の数字だったんだよな。
そんな年代になってしまった。
24歳か。
21歳くらいまでなら、あれこれ考えたり追求したりする事も良かったかもしれない。
しかし、24歳ならどこかしらには既に到達していなければならない年齢じゃないのか?24歳なら、もう探求者で居るべき年齢じゃないんじゃないか?
ああ、俺はもうあれこれ考えたりする事が許されるような年齢じゃないのか。
そういうのはせめて21歳くらいまでであるべきなのかもしれない。
そんな事を考えてしまって、自分の年齢にうんざりしてた。
訳の分からない焦りが出てきて。
21歳に戻りたいな。
今日眠る前に、こんな事を考えていた。
どうせ支離滅裂だろうけど。

自宅から2kmくらい歩いた場所にある大きな神社に、初詣に行ってきた。
出店でたこ焼きやオムソバやから揚げや、色々な物を買って食べた。
途中、神社の鳥居のふもとに500円玉が落ちているのを見つけたので、それを拾ってさらにフランクフルト等を買った。
ネコババなんかしてツキが落ちたりしないだろうかとも思ったが、賽銭用じゃなくてただの落し物だろうし大丈夫だろう、と。
その後、列に並んでお参りした。賽銭箱には10円入れた。
「タイプの男の子がそういう目に遭わされませんように」
「あの子がそういう目に遭わされたというのが、どうか嘘でありますように」
「延々と俺に粘着して、この日記や俺の画像を晒しまくっているショタコン中年親父が死にますように」
と、そんな事をお願いした。
その後おみくじを引いた。
「大吉」だった。
その内容も、とても良いものばかりだった。
最後に神社で厄除けのお守りを買って、その神社を後にした。
今日はビデオが半額の日なので、帰りにビデオ屋に寄った。
そこで、「グース」「フランダースの犬」という癒し系の映画2本と、「無頼 人斬り五郎」「鯨道(12)」というヤクザ系Vシネマを2本、計4本借りた。
ビデオ屋を出た時には既に辺りは真っ暗になっていたけど、俺はビデオ屋の近くにある小さな神社も参拝しておく事にした。
10円玉が見つからなかったので、賽銭箱には50円入れた。
「タイプの男の子がそういう目に遭わされませんように」
「あの子がそういう目に遭わされたというのが、どうか嘘でありますように」
願う時、自分的にかなり念を込めたつもりだが、昔と比べればやはり切実さが足りなく感じる。
タイプの男の子がそういう目に遭わされる最低な現実ばかりを見聞きしてきたせいか、どこかでしらけてしまっているというか、現実が見えて諦めが付いてしまっているというか、タイプの男の子について、以前と比べて願う力が弱くなる・・・
家に帰り着いたのが午後21時前だったと思う。
俺がこの日記を書き始めた瞬間に、親父がトイレにこもり出す。
俺が日記を書く瞬間に、親父がトイレにこもり出す、というのはもはや完全なセオリーだ。
しばらくすると親父が出てきた。
なので、俺は気持ちを落ち着けるためのいつもの儀式を開始する。
親父によって邪魔された事をチャラにするため、ドアを開け閉め開け閉め、7回の開閉を1セットとし、それを何セットか繰り返す。
やっと気が済み、日記に取り掛かろうとするのだが、その瞬間にまたまた親父がトイレにこもり出す。
糞を捻り出す汚い音が、俺の部屋まで聞こえてきてとても不快だ。
ついに俺はブチギレた。
「何回トイレに篭るんじゃ!さっき篭ったばっかやろ!!これからはてめえの事は便器って呼んだるわ!!!!」
「早く出て来いや便器さん!!もう7分以上篭ってるやろ!!中で何やってんねん!!!!」
しばらくすると親父が出てきて、俺の部屋のドアをガンガンと殴り出す。
「出て来い!トイレ行ったらあかんのか!!!」
それに対して、俺は「お前は何回トイレに篭りおるんじゃ!!朝から晩までニチニチニチニチ!!!お前には、俺が日記を書き出すとトイレに篭るって奇妙な性癖でもあるんか!!!?」
そんなやり取りが延々続き、親父が俺に言い返せなくなると「学校もよう行かんと!!!!」と、またいつもの話題にすり換える。
俺は「話題換えて逃げんなボケ!!」と言い返す。
親父は「何でお前はこの家におるんや!!!さっさと出ていけ!!!!」
そんなやり取りが延々続いた。
親父が俺に向かって「引きこもり!引きこもり!」だのとほざいてくるので、俺は「俺が向こうのリビングにあるDVD使おうとした時、親父異常なまでに怒ったよな?あれって、変なAVのDVDとか入ってる事バレたくなくて怒っとってんな。この前見つけたわ、変なDVD!!!お前が異常なまでの怒りを沸かせるのって、全部そういう事関連(性欲処理関連の事)ばっかか!!!便器が嫌やったらてめえはAV親父じゃ!!!このAV親父!!!!」
すると親父はしばらく黙って、それから俺に向かって「何が悪いんや!」とほざいてきた。しかし、その叫びは今までと比べて力ない。
その後親父は沈黙したので、この言い合いは終わった。
いつもいつも、日記を書こうとすると邪魔される。
結局、この日記の二行目、つまり『色々な物を買って食べた』という部分から、続きである三行目を書き始めるまでの間に、親父のもろもろの妨害行為によって40分以上の空白が空いてしまった。
親父に対する怒りで溢れ、せっかくの初詣なのに、今日神社で感じた事や考えた事を吐き出し切れず未消化っぽくなってしまったし。
本当にうんざりだ・・・
現在午後21時59分。


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