リュカの日記

2006年12月07日(木)

今日は午前5時過ぎに目が醒めた。
就寝前に感じた欝やストレスが尾を引いてるような状態で、寝起きからとても気分が悪い。

ここ数日中に、メッセの子の身の回りに起こった出来事について触れておく。
サークルのような、あるグループがあった。
そのグループは、全員同じような感じの小さくて幼い系の男の子だけで結成されてる。
主な活動内容はゴミ拾い等のボランティア。
10年前から続いている伝統ある団体だそうだ。あえて団体名は伏せておく。
10年前にこの団体を結成した初代隊長の男の子や、その他の元隊員達はOB会なるものを作っていて、そのOB会が現役メンバー達の活動を支えている。(資金援助等)
元々はB君がこの団体に所属していたのだが、最近現隊長と現副隊長が不祥事を起こしたらしい。
その事により、OB達の決定で隊長と副隊長はこの団体を破門され、さらに10年続いたこの団体も解散する事になったらしい。
残されたメンバー達で、自分達だけで新しく隊を結成しよう、という事になった。
旧団体の解散に伴い、残ったメンバーは10人くらいになってしまったそうだが、名前を変えて新たに新団体を結成。こちらも、あえて団体名は伏せておく。
B君の強い要望で、メッセの子がその新団体の会長を務める事になったそうだ。メッセの子の下には隊長(旧団体の方にも所属していた中3の子)が居て、副隊長をメッセの子の弟が務める事になったらしい。
そして、隊員は現時点で20名にまで膨れ上がった、との事だった。
最近、ある隊員の男の子(F君と呼ぶ事にする。中2の子だ)が、暴走族モドキのいかがわしい連中と関わりを持っている事が発覚し、B君がそれを注意したそうだ。
F君はそれに反発し、F君とB君で大喧嘩になってしまったらしい。
F君は、その勢いで「もうこんな団体辞めてやる!」と言って、それ以後その団体に現れなくなってしまった、と。
メッセの子はF君の事を心配していた。「このままだと、悪いグループにF君がどっぷり漬かってしまう事になる」と。
そこで、メッセの子、隊長の子、B君、弟君の4人でF君を説得しに行く事にしたらしい。
4人がF君の地元に向かったところ、F君は一人ではなく、ビッグスクーターに乗った17.8歳のギャル男達の集団と一緒に4人の前に姿を現したそうだ。
4人と対面したF君は、「B君この間はごめんね」と素直に謝り、すぐに和解出来たらしい。
メッセの子が「俺達の団体に戻ってきてほしいんだけど・・」と言うと、F君は「自分も戻りたい」と言ったそうだ。
F君と一緒に居たギャル男達はそれが気に入らなかったらしく、「お前その変な団体とうちと掛け持ちすんなよ、どっちかにしぼれ!」みたいな感じで口を出してきたそうだ(ギャル男達のビッグスクーターチームの事をF君は「イベサ」と呼んでいたそうだ。イベントサークルの略だろう、とメッセの子は言っていた。ギャル男達は、F君の地元の先輩達らしい)
F君は「団体(メッセの子達の)で活動を続けたい。自分は副隊長の××君(弟君の名前)を尊敬してる」と言ったそうだ。
自分からF君に「どっちかに絞れ!」と言った癖に、このギャル男達は、これを聞いて「俺達との長年の友情は何だったんだ!」とか「裏切り者!」とF君の事を罵り出したらしい。
隊長の子が、「F君は副隊長の事を男として尊敬し、付いて行きたいって言ってるんです」と、何とかまとめようとしたそうだが、ギャル男達は聞く耳を持たなかったらしい。
すると、弟君がF君に、「F君が尊敬する、男としてのステータスって何?」と質問を投げかけた。
F君は「かっこよくて、優しくて、強い事です」と答えたそうだ。
弟君はギャル男達に向かって、「今F君が挙げた条件、どれも俺の方がキミらよりはるかに勝ってると思うけどな」と挑発したらしい。
特に「強くて」という部分を強調して。
続けて弟君は、「そっちのリーダーと俺とで勝負して、勝った方のグループがF君を引き取るってのは?」と提案を出した。
ギャル男達は大笑いして「冗談よせよ(笑)」みたいな感じだったらしい。
弟君は上着を脱いで、準備体操を始めたそうだ。そして、さらにそのリーダーみたいな奴を挑発したとの事だった。
ギャル男達のリーダーは、メッセの子の話を聞いてる限りじゃ、かなりでかくて筋肉質なマッチョ野郎であるらしい。比べて、弟君は身長150センチくらいで、とても華奢な体をしている。
そいつは、弟君に向かって「殺す気でやるから(笑)」とほざいたそうだ。
さらに、「ハンデとして、一回だけ攻撃させてやるよ」と言いながら、頭の後ろに手を組んだ姿勢を取ったらしい。
弟君がそいつの脇腹に蹴りを入れると、そいつはかなり苦しんだとの事だった。
次に、弟君が「こっちも一発殴らせてやる」と言ったそうだ。
最初に「ハンデだ(笑)」とかほざいていたそいつは、素直に弟君に殴りかかったとの事だった。
そいつに顔を殴られた弟君は仰け反り、それから体を元の体勢に戻す勢いを利用して、そいつの顔面を打ったそうだ。そいつは一発で失神したらしい。
普通に考えたらありえないような光景だが、弟君には鬼が憑いているから可能なのだろう。
すると、別の奴が弟君に掴み掛かって、弟君を殴り出したらしい。
弟君はそいつの事も返り討ちにした、との事だ。
ギャル男達はこの時全部で5人居て、さらに残りの3人が弟君に襲いかかろうとしたところ、弟君が「これ以上はやらない!警察呼ぶぞ!」と叫んだそうだ。それで、そいつらは襲いかかるのを辞めたらしい。
最初に失神させられたリーダー格のマッチョは、中々目を覚まさなかったらしい。しばらくすると目覚めたが、記憶が飛んでて自分が今何をしていたのかを覚えてないみたいな様子だったそうだ。
そいつはかなりフラフラになっていて、そいつの仲間がそいつを運び、「バイク運転できるか?」と、そいつの事を気遣っていたそうだ。
メッセの子達の団体の、隊長の男の子がギャル男達に向かって、「では、F君はうちが引き取るという事で」と言うと、
弟君にやられた2人、以外の残り3人の内の一人が「約束は約束だからな。何も子供一人にここまでムキにならなくてもいいのに」と言ったらしい。
それから、隊長の子が「もう帰ってもいいですか?」と言ったところ、そいつらは「もうどうでもいいよ」みたいな雰囲気だったらしく、その場は解散になったそうだ。
メッセの子も弟君も、F君のその後をとても心配していた。
またあいつらにちょっかい出されたりしてないだろうか、と。
それで、弟君が毎日のようにF君と連絡を取るようにしてたらしいのだが、やっぱりそいつらはまだF君に付きまとっていたらしい。
弟君に一発で失神させられたリーダーの奴は、かなりの喧嘩自慢らしく、記憶が飛んでいた事もあり、「俺があんなガキに負ける訳ないだろ」とほざいている、との事だった。
ギャル男達が負けた場合は、もう二度とF君に付きまとわないという約束も一方的に破棄しているのだ。
もちろん、そいつ以外の連中は、皆そいつが弟君にやられたところを見ていた訳だが。
先日、弟君がF君に電話をかけた時、F君の側にそのリーダー格の奴が居たらしく、電話で弟君と言い合いになったとの事だった。
それで、そいつが弟君に「もう一度勝負しろ」みたいな事を言い出して。
弟君は、「こんどはちゃんと負けた事が分かるように、じわじわなぶってやりますよ」と、敬語で挑発したらしい。それに対して、そいつは逆上しまくった、と。
俺は、その事でメッセの子から相談を受けていた。
F君をそいつらからどうしても解放したい、と。(特にF君がそいつらに何かをされた、という事は無いのだけれど、この先の可能性を考えて)
「そういう特殊な男の子と関わっている奴らの中には、かなりの割合でショタコンが居るはずだ」というのが、俺とメッセの子の共通概念だ。
そいつがそこまでF君に執着するのも、またそいつが言うところの『あんなガキ』である弟君にここまで執着してくるのも、もしかしたらそいつがショタコンだからかもしれない、と俺とメッセの子は懸念していた。
昨日メッセの子からメールが着て、「弟が今日あいつと会う事になりました」と言ってきた。
俺は「せめて、姉貴の元彼(元ヤンで喧嘩が強く、メッセの子が小学生の頃からメッセの子の事を可愛がっている。俺と同じ歳)に見届け人役とか頼んだ方がいいよ」と促した。そいつは一人で行く、と言ったそうだが、信用できたものじゃない。そいつが集団リンチ等の卑怯な手段に出る可能性、また最悪そいつがショタコンだった場合、メッセの子達に猥褻行為を働く可能性を考えて、それらを阻止する為に、メッセの子の姉貴の元彼に見届け人を頼むように言ったのだ。
しかし、メッセの子は「元彼はいいです」とこれを拒否。
メッセの子は「ビデオカメラ持って行って、喧嘩の様子を撮影します。もしもそいつが卑怯な事したりしたら、このテープ証拠に警察に突き出すって脅す事にします」と言い出し、結局その案で行く事になった。
弟君の強さというのは鬼の力によるもので、常に強さを発揮できるという訳ではない。だから、俺もメッセの子ももしもの場合を心配してた。
そいつとの待ち合わせ時間は、午後19時。
俺は、メッセの子とは午後16時半くらいまでメールで色々話してた。
午後19時を過ぎてから、何時間経ってもメッセの子からの連絡が来ない。
俺はいつの間にか眠ってしまった。
それが昨日の事。
今日目が醒めた後携帯を見ると、メッセの子からのメールが着ていた。
着信は、今日の午前0時23分。
「ちゃんと帰りましたからね。心配しないで大丈夫ですm(_ _)m」との事だった。
俺は、「昨日どうなったの?」と返事を返した。
数時間してからメッセの子からメールが着て、
「あいつが卑怯な事したから弟やられました。しかもあいつやっぱり弟にm(_ _)m」
つまり、やっぱりそいつはショタコンで、弟君に変な興味を持っていた、という事だ。そして何かされたんだ・・
続けてメッセの子から、
「俺があいつをびっこ引いて逃げるまでボコしました。あいつは何度も何度も逃げようとしたけどその度に逃がさんとボコし続けました」
俺が、「昨日何があったの?詳しく話して」と返事を出すと、
「詳しくは後で話します。俺も体中が痛くて今病院で受診待ちなんですよ。もうすぐなんで」と。
何が何だか分からない。
メッセの子は弟君と違って、本当に見た目通りの男の子のはずなのだ。
体が小さく、力も弱くて、おまけにマンションから転落した時の後遺症で普通に歩く事すらままならない(歩けるけど、不自然な歩き方になるそうだ)。
そんな子が、そんな喧嘩自慢のマッチョ野郎をボコすって?
一体どういう事だろう。
メッセの子がショタコンになったきっかけというのは、実の弟に対して近親相姦的な性欲を覚えた事に端を発する。それ故、メッセの子は弟君の事を溺愛している。そんな弟君が、汚い奴に猥褻されて、激しい怒りで死の物狂いになったのだろうか、と脳内補完した。
本当に死ぬ気になれば、相手の事を殺したいほど爆発すれば、メッセの子みたいな小さな子でも、そういう奴に一矢報いる事が出来るのかもしれない、と。
結局、何も分からないまま俺は学校に向かった。

俺が「昨日7時から何があったの?最初から詳しく話して」と言い、メッセの子が「後で話します」とメールを送ってきたのは、俺が学校へ向かっている途中の事だ。
メッセの子からの返事が怖い。
不安な気持ちを拭えなかった。
今日の授業は2時限目から3時限目まで。
俺は、2時限目の途中から出席した。
2時限目の授業は「美学美術史特講」
授業中に、メッセの子からメールが着た。
かなり長い内容のメールだが、ここに書き写しておく。
「七時に城跡っていう誰もいない草っぱらがあるんですね。板橋の心霊スポットでもあるんですけど。あいつは本当に一人できてました。俺もビデオカメラで撮影して『正々堂々と勝負するように』って言いましたよ。相手もそれ承諾しました。それで勝負が始まって。弟わざと一発ずつ攻撃してるんですよ。いつもみたいに連打したらすぐ勝てるのに。手加減してるんですよ・・・あいつは弟に全然歯が立たないんですよ。しかも弟はあいつに『見せ掛けだけの筋肉じゃん』とか『力だけで喧嘩は強くない。止まって見える』とか挑発しまくってるんですよ。相手はボコボコになってかなり追い詰められてるんですね。でも裏腹にそいつは感情的にはかなりキレてて。俺嫌な予感したんですよ。何しだすかわからないから。だから弟にはさっさと勝負決めてほしかったんです。でも弟は時間をかけてあいつをもてあそんでて。
そしたらあいついきなりナイフ出したんですよ。俺は『おい!撮ってるぞ!』みたいに叫んだんですけどあいつ聞かなくて。そしたらF君がいきなり飛び出して弟の前に立ったんですよ。仁王立ちみたいにしてF君が『もう高村君(そいつの名前)の負けだよ!ナイフをしまえよ!』みたいに泣きながら言ったんですね。あいつかなり興奮してて。弟はF君に『あっち行ってろ!』みたいにF君にかまってあいつから目を離しちゃったんですね。弟が無防備っていうか背中を向けちゃって。そしたらそのスキにあいつ弟に捨て身っぽく弟に体当たりで突っ込んでもろとも弟を地面に倒したんですよ。あいつは『ナイフなんか本当に使うわけねーだろ。ばーか』みたいに言って倒れてる弟に馬乗りになって弟の顔面を殴りまくって・・・そしたらあいつ弟に重なって弟にキスしだしたんですよ・・・あいつの手は弟の股間とか揉んでて弟のシャツを無理矢理あげて胸とかを出したんですね・・・そしたら弟がF君の苗字を呼び捨てで『△△(F君の苗字)!これからコイツが俺にやる事をよく見とけよ!』コイツはこんな奴なんだ。変態みたいな事を叫んで。更にあいつは弟の顔面とか胸を殴りまくりだして・・・弟グッタリしてきて・・・そしたらあいつナイフで弟のシャツを切りだしたんですよ。俺もキレました。こいつぶっ殺してやりたいって。だけどあいつはナイフ持ってるし感情イカれちゃってるから危ないって冷静に考える事ができて。俺はあいつに刺激しないように『もう終わりにしろよ。もう弟の負けだよ』って勝負を終わらすように促しました。それであいつが立ち上がってその時にナイフが地面に落ちてるのが見えたから俺がそいつに殴りかかりました。俺まじでキレてたと思います。あいつも反撃しまくって派手な喧嘩になったと思います。かなり興奮してて最中の記憶があまり覚えてなかったりしたんですけど最後らへんはボコボコで血だらけでフラフラになってるあいつが何度も俺から這って逃げようとしてたからそのたびにあいつの顔面とか髪をつかんだりして思いっきり蹴ったり殴ったりしてました。F君が泣き叫びだしたから我にかえってやめました。あいつは地面を這うようにしてズルズル逃げていきました。F君は俺の喧嘩を怖くて見る事ができなかったらしくてずっと顔を塞いで伏せてたって・・・弟は顔面から出血とかしまくって顔も腫れて酷かったけど病院には行きませんでした」
俺は、「弟また汚された・・・」と返事を返した。
メッセの子は、「しかもそうなった時に弟はF君に『この光景をよく見とけ!』みたいに自分を犠牲にしてまでF君にそいつの変態を伝えようとしたんですよ・・・」
俺は、「そいつの事どうする?そいつの仲間に、そいつが隠れホモだとかショタコンだとか通告するとか、ネット上にそいつの性癖と個人情報流しまくるとか」と言った。
メッセの子は、「公にしたら開き直る可能性があるから」
つまりメッセの子は、そいつの性癖が仲間内にも露呈される事で、そいつは開き直って今まで隠していた性癖を思う存分発揮する。同じような男の子に対して、大手を振って強姦や猥褻行為を行うようになるかもしれない、という可能性を懸念しているのだ。
俺は、「そいつはもうF君や皆に関わってこないかな?」と聞くと、メッセの子は「多分。かなりの恐怖感うえつけたと思う」と。
2時限目が終わり、昼休みになった。
弁当を食べた。
その後、俺は図書館に行った。
そこで「すぐわかる 西洋の美術 絵画・彫刻&建築と工芸」という本を借りた。とても分かりやすそうな本だった。
胸が苦しくてたまらなかった。
悔しくて悲しくて、泣き出したいような気持ちになった。
こんな下衆野郎に可愛い可愛い弟君がキスされて・・・
それだけじゃなく、胸まで色々されたんだ・・・、とか。
何かが胸の中から心を食い破ろうとしているような、張り裂けそうな気持ちが続いた。動悸がして、息がゼェゼェ切れていた。
俺はメッセの子に、「○○(メッセの子の名前)の怪我の具合は?」と質問した。
メッセの子は「はっきり覚えてないくらいキレてました。俺右手首の疲労骨折と拳の骨折と肋骨と足の甲にヒビが入ってました」と言った。
俺は、「F君と、あいつがホモだとか変態だって事について色々話した?」と質問した。
メッセの子は、「話しました。気持ち悪いってすごく引いてました」
俺は、「激しい喧嘩なんて普段目にする事無いだろうし、っていうかF君こんなの見たの初めてだろうし、あいつが弟にキスしたり触ったりした事も『喧嘩だったらこういう事も普通なのかもしれない』みたいな感じで、その異常性に気づかずに流しちゃったりはしなかったんだね」と言うと、
メッセの子は、「弟がF君に叫んだからその場面を意識して見れたんだと思います」
俺は、「○○がそいつ刺し殺しても正当防衛だった」と言った。
メッセの子は、「はいっす・・・俺あのビデオ破棄したい(:_;)まじきつい」
俺は、「弟がやられてる場面なんて欝しか呼ばない・・」
メッセの子は、「またあの最悪な光景を見ようと思えば見れるんだって考えになっちゃう。ビデオがあるからみなきゃって」
俺は、「分かります・・・これだけショック受ける場面なんだからオザナリにはできない、とか」
メッセの子は、「はい・・・とことん見なきゃいけない使命みたいな(:_;)」
俺は、「それで見てきつくなって、それでも見なきゃって気になってまた見てきつくなって。無限に見たり苦しくなったりが繰り返されて」
昼休みが終わった。


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