弟君は、メッセの子の話を聞いた後、B君の家に泊まりに行っていたらしい。そして、そいつを呼び出しに行った時、B君もその場に同行していたと言う。 昨日の夜、そのB君からメッセの子に電話があって、色々話を聞けたらしい。 「弟があいつをやったんですよ。しかも公衆の便所の狭い空間の中で」 「詳しい事は俺もそこまで聞けなかったです。B君が電話切りたがるから。でも弟は様子がおかしかったらしくて・・・それでボコって。あいつは叫びながら逃げ出したらしいです。それを追おうとした弟の事を止めたB君にたいしてまで『てめえ閉め殺すよ?』みたいに言ってきたって。結局弟は外まで追う事はなかったけどそいつは多分逃げながら途中で力尽きたんでしょうね。それで病院に運ばれて」 「あとあやふやにしか聞けなかったんですけどトイレの中でボコす前に弟はそいつにわざと援交を迫ったり。子供に欲情するんだとわざと馬鹿にしたふうに盛り上がったりしたらしいです。B君には『よく見とけ』って言ったり。でもボコす光景はB君も目を隠しちゃうくらい酷かったって」 「相手を挑発して怒らせてたって。でもボコしはじめてからは弟が一転して怒りになってたみたいにも聞きました」 との事だった。 俺が「そいつに怒る権利なんてないのにね」と言うと、メッセの子は「そうですね」と。 俺は、昨日は午後20時過ぎに眠りに就いた。 今日は午前9時過ぎに目が醒めた。 そのまま二度寝してしまって、最終的に午後12時過ぎに目が醒めた。 メッセの子から8通ほどメールが着ていた。 「A君を襲ってしまいました」との事だった。
目が醒めた後、母親の作った弁当を家の中で食べた。 「もう寝坊してしまったし、学校は4時限目の授業だけ受けてくるか」と思っていたのだが、弁当を食べ終わった後に時間割り表を見てみると、今日の授業は1時限目から3時限目までとなっていた。4時限目は無かった。 その時点で、既に3時限目にも間に合わない時間になっていたし。 つまり、結局今日もサボりになってしまってた。 無駄に時間も出来てしまったし、とりあえず三ノ宮に行く事にした。 俺のサイトを掲載する予定の雑誌を探しに行こうと思ったのだ。 ジュンク堂に行ったけど、「うちには置いてません」との事で、別の本屋に探しに行く事にした。 あるデパート内の本屋に入り、「〜って雑誌置いてますか?」と質問すると、店員に「出版社は分かりますか?」と聞かれた。 俺が「分かりません」と答えると、「ちょっと待っててください」と、その店員はパソコンに向かい、Googleで俺の述べた雑誌名を検索し始めた。 店員がその雑誌名をGoogleの検索項目に入れ検索を開始する。 すると、TOPに「リュカの日記」が現れた。 その時点でかなり動揺してしまったのだが、その店員はさらに「リュカの日記」をクリックして、日記を開き、画面をスクロールしていった。 自分が凄く赤面している事が実感された。 何とか冷静な風を装いながら、俺は「このタイトルですね・・」と言った。 『まさか、この日記を書いているのが俺だ、という事までは特定されていないだろう』と思うのだが、どうしても動揺は隠せない。 店員がこの日記を抜けて別のページを検索しはじめた頃には、俺は全身の力が抜けた感じでフラフラになっていた。 最終的にその雑誌が10月20日発売で、まだ売られていないという事を教えてもらって、俺はその店を後にした。 店を出た後も、俺は貧血みたいに、立ちくらみを起こしそうな感じでフラフラだった。 自分の精神力の脆さを強く実感させられた気がする。 目的の雑誌はまだ発売されていない事が分かったけど、その後も色々と本屋巡りを続けた。 少し前に、知り合いが「ザ・ワールド・イズ・マイン」という漫画を絶賛して俺に薦めた事があったので、それの1巻を買った。 他に、2ch関係の書籍で「祭られた人々」という本が出ていたので、それも買った。 帰り際、電車の中で「祭られた人々」の一番最初に掲載されている「浦安鉄拳家族JOY祭り」という記事だけ読んだけど、『これってエンピツ日記じゃん・・』 俺の日記、「リュカの日記」と全く同じ画面だった。 今日は、色々と日記関係で危機感を感じさせられる日だったな。 しかも二連チャンで。 なんとか、この日記を「Google」や「Yahoo!」の検索から外す事は出来ないだろうか。
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