リュカの日記

2006年10月03日(火)

色々と進展があったみたいなので、鬼の話をまとめておく。
このグダグダに鈍りまくった頭で、簡潔にまとめ上げる事が出来るとは思えないけど。
とは言っても、殆どメッセの子から受け取ったメールをそのまま書き写すだけなので、さほど問題にはならないか。
霊媒師のおばさんに、「あたなが敵意を向けた相手は、必ず異常なほどの殺気をあなたから感じるようになってるはずです」と言われた弟君。
試しに、街で見かけた不良っぽい奴をジーっと睨み続けてみたそうだ。
すると、そいつはどんどん顔色が変わっていって、果ては驚愕したような様子になっていったという。
今現在、植物状態で入院しているC君。
この子は、今はもう口をきく事さえ出来ない状態で居る。
メッセの子から聞いたのだが、このC君、植物状態になる前までは、よく弟君に「鬼が憑いている」みたいな事を匂わせる発言をしていたらしい。
メッセの子に対して「××君(弟君の名前)は節分の時どうするのかな?」と質問し、メッセの子が「弟が豆を撒くんだよ」と答えると、「それは殺風景だ(笑)」と一人でウケてたり。
また、弟君とC君が一緒に飛行機に乗る事があり、C君が「××君、体が大きすぎて飛行機に入りきらないよ(笑)」みたいな事を言ってたり。
「鬼のちんちん」と言ってはしゃいでいたり。
メッセの子と弟君は「意味が分からないね」みたいな感じでキョトンとしたりしてたそうだ。
また、C君は弟君の事を「鬼神様鬼神様」と呼んで拝んだりした事もあったらしい。
そんな事から、「C君の目には、もしかしたら日常的に鬼が見えていたのかもしれないですね」、みたいな事をメッセの子は言っていた。
そして昨日。
俺が学校から家に帰る途中にメッセの子からメールが来た。
「もしかしたらなんですけど弟から鬼がいなくなったかもしれません」との事だった。どういう事なのか質問すると、
「偶然なのかもしれないんですけどね。弟の夢にはじめて鬼が出てきたんですって。すごく怖い顔した大きな鬼だったって。しかも多分俺が前に見たような普段のとかわらない意識がハッキリとしてて自覚してた夢だったって。夢の中では弟は鬼に怯えて何もできなかったんですって。怖くて逃げる事もできなかったって。そしたら夢にC君が出てきたんですって。C君は弟には何も言わずに弟の前にいる鬼に手招きみたいにしたら鬼はC君の方向きはじめて。鬼を連れてどこかに歩きはじめたんですって。鬼といっしょに歩き出したC君を弟は追い掛けようとしたんですって。そしたら別のC君が現れて両手を広げて弟の前に立って『行かなくていい』みたいに弟を止めたんですって。弟の元から鬼を連れ出したC君の格好は裸だったらしくてC君の後を追い掛けようとした弟の事を止めたC君は俺のあげた浴衣を着てたらしいです。鬼を連れて遠くに歩いていくC君の後ろ姿と目の前に立って自分を止めるC君の両方を同時に見たらしいです。その後弟はたまらなく目の前のC君に抱き着いたんですって。そしたらC君の体の温かさまで感じたって。C君は『久しぶりに話するね』みたいに言ってきたんですって。弟はC君をしばらく抱きながらすごく泣いてたって。そしたらC君は『久々にスキンシップ(C君で言うエッチの事)したいな』みたいに弟に言ってきたんですって。弟は『C君相変わらずエロいんだ〜』みたいに嬉しく思ってたらC君は『でももうすぐ起きそうだよ』って言われて目が覚めたんですって。でもその目が覚めたのは朝じゃなくて真夜中だったって」
との事だ。
さらに、
「それだけじゃないんですよ。それで今日弟とB君はC君の所行ったらしいんですね。当のC君は相変わらず変わり無しだったらしいんですけど弟は帰りB君と電車の中で一人で睨みきかして周りに怒りを放つような感じで意識してみたんですって。でもそれに対して誰も反応しなかったらしくて。それにB君と別れて一人になってからまた悪そうな高校生を目があってからピンポイントで睨んでみたんですって。そしたらその高校生は不思議そうな顔して変なのって感じの反応だったって。それでもしかしたらと思って弟は今度はワルっぽい中学生二人組とすれ違いにわざと肩をぶつけたんですって。あっちはやっぱり絡んできたらしくて弟もそれに応戦する感じで挑発を返したんですって。弟自身も演技じゃなくて素でムカってきてたらしくてかなり怒りの感情出て来たらしくて。だけど相手はその弟に恐れず怯まなかったって。弟は胸ぐらつかまれて後ろの壁か何かに体をぶつけられたらしいです。それにカッとなって弟もそいつ掴みかかって攻撃しようとしたけど上手くいかなくて更に弟は顔面にビンタ喰らったり腹にひざ蹴りされたりして思いきり投げられて背中打ったって。弟は負けじと起き上がっていつもみたいに相手を倒そうとしたけど今度はそいつのもう一人の連れの奴に三発くらい連続でパンチされて最後は足かけられて簡単にスッ転んだって。それでそいつに馬乗りにされてヤバイと思った弟はそいつらに必死で謝って3000円金をせがまれて渡したらしいです」
そして、
「驚きました。ケガした弟が喜んで俺の所に来たから。C君にも会ったんだって喜んでたし。鬼もいないんだろうねって」
そんな感じだ。
弟君が人間離れして強かったのも、鬼の力だったんだろうな。
その鬼をC君が追い払ってくれたから、弟君の異常なまでの強さも同時に消え失せて、と。C君の意識も、リアルにちゃんと体の外に存在していて。
それにしても、俺の極度な頭の鈍りは今になっても解消されない。
これは、鬼とは関係なかったりするのだろうか。

母方の祖父が85歳で死んでしまった、という内容の夢を見た。
俺は祖父の葬式で号泣していた。
祖父は俺に良くしてくれるので、死んでしまったのが悲しかったんだろうな。
しかし、現実の祖父の年齢は75歳だ。
今日は午後14時過ぎに目が醒めた。
いつものように、寝起きからしばらくグズグズしてしまい、どんどん時間が過ぎていった。
家の中で弁当を食べた。
それから、弁当箱と水筒をカバンに入れて家を出た。
学校に到着したのは、午後16時半過ぎだった。
今日の授業は1時限目から4時限目まで。
2日連続サボってしまった。
しかも、月曜と火曜は先週もサボってしまっている。
さすがにマズいと思う。
図書館に入り、「24」を2話分観て家に帰った。
家に帰って日記を書こうとした瞬間に母親が帰宅してきた。
母親が向こうの部屋に行ったので、再度日記に取り掛かる。
その瞬間に母親が廊下に戻り、邪魔された。
しばらくすると、また母親がリビングに戻る音が聞こえた。
なので、また日記に取り掛かろうとするのだが、それはフェイクで母親はリビングに戻ってはいなかった。
なので日記を中断した。
しばらくすると、また母親がリビングに戻る音が聞こえた。
俺は発狂したように叫びを上げた。


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