リュカの日記

2006年09月27日(水)

今日の午前0時前から、弟君はそのおばさんよりも力の強い兄に祈祷してもらっていたらしいのだが。そこから連絡が途絶えたので、俺は眠った。
午前5時頃にメッセの子からメールが着て、携帯の振動音で目が醒めた。
メールは二通着た。
「今後はあの人達は関与しない事になりました。強力すぎて自分達じゃどうする事もできないって言われました。でも逆にあれだけ力のある鬼を無理に追い払うのはよくないって。つくものには払ったほうがいいものと払っちゃいけないものとがあるって。弟についてるのは払ってはいけない部類じゃないかって。兄から見ても少なくとも鬼は弟に悪意を持ってなくて弟の周囲のものにまでプラスになってて。これは服従を意味するって。こんなものを追い払うのは逆に罰当たりになるって。ただ問題なのはその鬼の素質ですって。すごく邪悪だから。性格が悪いとも思った方がいいって。はちゃめちゃな部分はあるけど強力な守護霊だって。少なくとも鬼に悪気はないと思うって。何か鬼の影響で起きちゃっても弟がマイナスになる事はないって。その力でプラスになるんじゃないかなって言われました」
「和尚さんに言われた事も一理あるんですけど鬼にとってそれは弟をおとしいれるつもりではないんだって。あくまで鬼のその性格ですって。鬼に憑かれたらそれはやっぱりおしとやかになるわけはなくて〜みたいな事も言われました」との事だった。
疲れていたので、俺は返信しなかった。
どうも腑に落ちなかったけど。
「この鬼は邪悪だ。猫をかぶっている」「今すぐにでもお祓いしなければならない」「自分では無理だから、兄を紹介する」とまで言っていたそのおばちゃんがだ。
まず「自分達は今後関与しない」という事を前提に「鬼は強力すぎてどうにもならない、やっぱりその鬼は憑けておいた方がいい」だ。随分と手のひらを返したな。
霊能力者から見て、その鬼があまりに力が強すぎるので、弟君を見捨てて都合の良い言葉で誤魔化しているんじゃないか、と思えてしまう。
自分達が鬼に関与したくないために、メッセの子をまるめ込んでいるんじゃないか?と感じられる。「自分じゃ無理だから兄に払ってもらう」という状況前後の言動に、強い矛盾があるからだ。
あまりにもとってつけた言い訳のように感じられてしまう。
それに、鬼の影響でメリットがあったのは、この前の喧嘩で相手をビビらせた事だけであって、それ以前、
弟君は陵辱されたし、B君もC君も陵辱された。
それに、C君は自殺を図って植物状態。
弟君も手首を切って自殺を図った。
これで、「何かが起こってもプラスになる。弟君の周りに対してもプラスになってる」なんて言うのはあまりにも無理やりに感じる。
でも、そこにあまり食らい付いて、その家庭に何か不幸でも起こったら、そのチビッ子隊の男の子が不憫だとも思うので、あまり追求しない事にする。
俺は眠った。
夢の中にショタコンが出て来た。
ある少年がショタコン相手にオフ会を持ちかける。
少年はショタコンと会い、そいつをからかい逃げて行く。
ショタコンをハメるために少年が企画した会合らしく、少年が逃げた後、そのショタコンは荒れ狂って通行人を殺害してしまう。
これが事件となって、その少年の父親が「お前のせいでこんな事件が起きたんだ!」と怒り、罰だと言ってその少年を陵辱してビデオに撮って、その動画をネット上に流していた。
俺はその動画を見てしまった、という内容だった。
別の場面。
手塚治虫の漫画みたいな世界観の中に居た。
時代設定は1993年。
まだ「ショタコン」という言葉が周囲に認識されていなかったような時代、という設定だ。
ある少年が居る。
そこに、ブラックジャックにたまに出てくるような、ヒゲを生やし、いやらしい笑顔を見せる男が現れる。どうやら、こいつがショタコンらしい。
ナレーションみたいな解説が入る。
『現在ショタコンという概念はまだ知られていないが、少年がショタコンというものに遭遇した時、少年は一瞬でそのおぞましさを実感する事になるだろう』といった解説だ。
そして、そのヒゲを生やした男が少年の体をベタベタ触る。
少年は逃げる。
そこで、手塚治虫の世界観が消え失せる。
今度は、東ドイツという設定の世界に入った。
西ドイツ人が東ドイツからの脱出を図る、という設定らしい。
主人公はオモチャの車を運転している。
そこら中に兵隊みたいな奴が居て、道路の歩行者通路みたいな場所から、一斉に主人公を射撃してくる。
主人公はそれらをかわしてなおも走り続ける。
いつの間にか射撃は止んで、どうやら安全地帯まで逃げ切ったらしい、といった内容だった。
今日は午前9時過ぎに目が醒めた。
色々な虚しさを感じてしまう。
自分が様々な事をあまりにも感じなさ過ぎる、麻痺させてしまっている事に対する至らなさを実感したり。
欺瞞を蔓延させようとする奴らの、卑劣でいやらしい腐った性根にイライラしたり。
もう日課になっているけど、寝起きは本当に気分が沈む。

今日の授業は2時限目からだった。
2時限目が始まってから30分くらい経った頃に、俺は教室に到着した。
しかし、教室は空っぽになっていた。
多分、初日の授業だという事で、早めに終わってしまったんだな。
そのままその教室で弁当を食べた。
昼休みになり、学生ホールに教科書を買いに行った。
後期に必要な教科書は2冊で、4500円だった。
前期は、1〜2万円分くらい教科書を買った気がするけど、あまり活用できなかったな。前期も後期も教科書は自腹だ。
3時限目は「日本史特講」
よく分からない授業だった。
4時限目は「GIS演習」
授業が始まる少し前に、この授業を受講できるかどうかの抽選が行われた。
俺は抽選に受かり、この授業を受ける事が出来るようになった。
そして、抽選の後、この授業を受けた。
これもよく分からない授業だった。
5時限目は「フランス語[再]」
前期の内容を殆ど覚えていなかった。
前期試験のテストが帰ってきた。
俺は48点だった。一応、前期のこの授業はギリギリ単位が取れている。
5時限目を終えて、俺は家に帰ってきた。
何か、本当に何も考えずに過ごしてしまう・・
現在午後19時29分。
とても眠い。

この世の中に、俺ほどこの先一生自分自身の人生に、「価値を見出せない保障」を、確固として断定されている奴は居ないんじゃないか、と思う。
俺には確信がある。
自分の人生に対して、この先一生価値を見出せないだろうという絶対的な確信が。

せめて、せめてあの子が俺の前に現れた時、俺の相談なんて受ける前に「僕もそういう目に遭わされてます」と教えてくれていたらな。
そしたら、ここまで未練に思う事も無かったろうに。
最初から、そういう意味では想えないんだと割り切った関わり方も出来ただろうし、あの子に相談する事だって無かったはずだ。


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