囁き
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2001年05月11日(金) また  『RETURN』

 彼女と別れたほうがいいのかなって、また考えてる。

 また?って笑って。自分でも、笑うしかないから。

 本当は、『また』じゃない。いつだって考えてるよ。それが強く出たから、書いてるんだけど。

 先はわからない。未来はわからない。このまま、君の事を好きでいられるかがわからない。君が好きでいてくれるかもわからない。
 それでも僕は、今、君の事を苦しめている。

 二人ともお金がない。逢うことすらままならない。電話だって、夜中にしか出来ない。それは、睡眠時間がなくなることだよね。

 君の生活を、圧迫している。

 そして、これから先、君と僕が別れたら?今までのキツイ生活はなんのために?

 どうしようかな・・・向こうの感情を、考えていないのかな?やっぱり、感情を考えることが出来ていないのかな?

 僕だけならね、いいんだけど。僕の感情は、押しつぶすためにあるものだから。


『RETURN』
『昔から知っていたはず
願ったことは叶わないこと
もう夢見ることをやめたあの日
今一度 僕の元へ
誰もいない場所で一人
血に塗れた腕を抱えていた昔の僕
悲しみと絶望だけしか知らなかったから
僕は負けることなんて無かったんだ
傷はもう 癒せない
2度目の傷はさらに痛く
癒された後の悲しみは
更に僕を深淵の闇へ
もう何も考えたくなくて
もう何も知りたくは無くて
わからない 今の僕は
冷たい土の下で眠りたいだけ

明日の続き 夢のことを
見つめた僕は昨日の向こう
誰もが苦しみ 哀しむのは
きっとこの僕のせい
あの時の僕 戻りたくて
傷付いても弱くは無かった昔の僕
情けなさと心の弱さを抱いている
今の僕全てを消し去りたいんだ
涙はもう流さない
哀しむことなんてもうやめた
楽しい夢を見ることなんて
ただつらいことだけしかないから
音はただ騒がしいだけ
声はただ騒がしいだけ
聞こえない 今の僕は
一人で空に昇りたいだけ

もうこれ以上誰も知らなくていい
癒さなくていい 慰めなくていい
もしもそう考えているのならば
僕のことを忘れてください
温もりも 優しさも
信じられないと思っていたけど
ただ恐れているだけなのを知っている
知った後 堕とされたつらさを知っているから

夢見がただ悪いだけ
僕がただ悪いだけ
明日がただつらいだけ
全てがただつらいだけ
もういいよ 今の僕は
知らないうちにいなくなるから
知らないうちに堕ちていくから
もう既に堕ちているから
もう既に死んでいるから』

 記憶を消す薬ってないかなぁ・・・みんな、僕の事なんか忘れちゃえばいいのに・・・


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