2008年02月12日(火) くるみ
 

自分を守るための殻が
いつの間にか分厚くなりすぎて
何をするにも息苦しい

両手を伸ばしたくても
握りこぶしを作っただけで
息切れする

胡桃みたいに
誰かが割ってくれるわけでもなく
つま先と指先をほんの少しずつ押し上げて
隙間から入ってくる空気を吸う

外の世界は
冷たくて
悲しくて
痛くて
たぶん、わたしはまた泣くだろうけど

少しずつ全身を広げていく
体中の関節が痛くて
ギシリと軋むそこに冬の風がしみこんだ
やっぱり、わたしは泣く
産声のように何度でも





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