空に咲く満天の星を眺めるふりをして空を眺める隣立つ人の横顔を盗み見る裸眼の両目じゃ、小さな星粒は夜空に溶け込んでわたしにはよく見えないけど君がそんなに熱心に見ているんだからきっときっときれいなんだろう唇から白い空気が零れ落ちるあの冬の夜はもう来ない同じように星が夜空に瞬いてもレンズのおかげで、輝きをはっきりと目に捉えることができたとしても同じ夜はもう二度と訪れない