空のラインギリギリをキープしていた橙色の光は瞬きを繰り返す間に余韻すら残さぬまま急激に落下したシャッターの音すら出せずに手に取ったカメラは今日も出番のないまま鞄行き言葉で伝えることがむつかしいからそれなら写真をと思ったけれど隣にいることができたらと暗くなり始めた空の下でひとり鼻をすすって。