できるならば君とずっと繋がっていたいと願った夜かさぶたを剥がすように痛みをこらえて抱き合ったそれでもふたりはふたりのままで引っかくようにして抱きしめていた夜の終わりには息も途切れて体温の違いがひどく寂しくなるわたしたちはいつだって互いを自分の一部だと錯覚していたそんな優しく悲しいことは起こるはずがないと、知っていたのに