2003年11月16日(日) 004 マルボロ
 

口寂しいと君は言って
わたしを撫でていた手を
煙草に移す

その
横顔がたまらなく好きなこと
君は知らずにいて
わたしも言わずにいて

黙って
見つめて
煙を追って

わたしはきっと
マルボロになりたかった
君の心を埋めていく
そんなひとに

それは叶わなかったけれど
きっと今でも君は
口寂しいとポケットを探って
わたしは煙に目を伏せる





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