君がその震える指先でわたしの肌を滑った瞬間わたしはきっと忘れない痛くて寂しくて悲しくてそして惨めで臆病だったわたしを君以外誰にも知られたくない同じように君の手のひらは傷だらけだけど大きくてあたたか筋肉がついた腕は枕には痛いけどわたしをすっぽりと包むそういうの、誰にも気付かれたくない君でいいわたしでいい悲しい けれどあたたかいいま、そんな恋をする