冷たくなった地面に腰を下ろして風が揺らす葉の音に耳を澄ます隣に手を繋いだままの君がいる雲がゆっくり流れていって水が静かに溢れていて青い空は遠のいて冷たい空気が鼻をツンと通り過ぎるせっかくだから君に教えてしまおうかわたしの愛しいものたちを冬の空は高く高く遠くなるわたしはそれを見上げて鼻をスンとすする隣にいる君の手のひらがあたたかいせっかくだからいま、同じものを見ようか