2003年10月24日(金) いま、同じものを見ようか
 

冷たくなった地面に腰を下ろして
風が揺らす葉の音に耳を澄ます
隣に手を繋いだままの君がいる

雲がゆっくり流れていって
水が静かに溢れていて
青い空は遠のいて
冷たい空気が鼻をツンと通り過ぎる

せっかくだから
君に教えてしまおうか
わたしの愛しいものたちを

冬の空は高く高く遠くなる
わたしはそれを見上げて
鼻をスンとすする

隣にいる君の手のひらがあたたかい
せっかくだから
いま、同じものを見ようか





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