なんとなく眠りについてしまった私たちは、腕枕状態で目を覚ますという失態を犯してしまったものの、昨夜の出来事はばれずにすんだ。 逆に普通に腕枕状態っていうのが良かったみたい。笑ってたし。 (後日談・友達あの場でそんなことがあったって話したけど、全然気づいてなかったとのこと)
半分残念、半分安心みたいな気分で、大学の行事を終え、何事もなかったように彼氏の元に戻る私。 その後ふつうに彼氏に抱かれることが出来た自分に少し驚きつつ…。
行事が終わった次の日、彼と食堂で会った。 「シエー、そういえば俺さー、宿泊施設にケータイの充電器忘れてきたー」 「あらまー、取りに行かないとねー」 「一緒に行かない?」 「いいよー」
友達同士の会話なのに、そこには「シエ、今度はエッチしよーな」っていう暗黙のメッセージが込められているような気がしてすごくドキドキした。
その日の午後、彼の車で、キスをした宿泊施設に向かう。 無事に充電器を見つけられた彼は上機嫌。 少しドライブ。 その辺りは観光地で、大きな駐車場がいくつかある。 その日は平日、しかも雨が降っていて、駐車場にはほとんど車が止まってない。 彼はそこに車をとめた。
「シエ、どうする?」 「えー何が?」
そんな会話をしているだけなのに、私は感じていた。
「うーんとキスしてもいい?」 「やだー」 「あっそ」 「…」
そんな彼が愛しくて、私は自分からキスしてしまった。 キスしながら胸を愛撫する彼。 唇を離そうとする彼に「やだもっと」とお願いしてしまう私。 「シエはキスが好きなんだー」 そう、私はキスが好きかもしれない。(後にキスだけを求める浮気も経験するw)
車の中という限られた空間で、ガラスが曇っていくその時間で、私たちは激しく求め合って、とうとう…。 今考えると車の中でよくできたなぁと思うわけですが。 しかも昼間だし。 いくらスモーク貼ってた車だったとはいえ、昼間っから車が上下運動ですからね。 あやしいよなぁ、どう考えても。
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