クワガタ - 2003年12月17日(水) 手首から先がクワガタになった夢を見た。 しかも両手である。 クワガタとしては驚異的に大きく、黒光りしていて立派なのだが、手として使うには不向きな形状で・・というか、使えない。 ギーコギーコと油の切れた機械がくっついているような感覚なのだ。 「固い! 固すぎる!」と、夢の中で文句を言っていた覚えがある。 そして目覚めたら首が回らなくなっていたのだ。 呼ばれても体ごと回転させないと振り向けない=左右がダメ 給食に出るパックの牛乳も、半分を過ぎると飲むのがツライ=上もダメ 電車の中で本を読めない=下はもってのほか 常に正面にしか向いていられないという状態は、手がクワガタになっているのと同じぐらい不便で不快だった。 あれからすでに2ヶ月が過ぎ、ふと気がつけば師走も半ばだ。 クワガタの朝から比べれば首の痛みもだいぶやわらいで、湿布なしでも暮らせるぐらい回復はしているのだが、どうにもギコギコ感が抜けない。 目覚めたら昆虫・・といえば、カフカが思い浮かぶ。 すっぱり丸ごと「変身」していたのなら、後世に残る小説を書けるのかもしれないが、手首から先だけ、というのはどうにも半端でいただけない。 そんなこんなで気の滅入る年の瀬だが、ものは考えようである。 今年は手がクワガタなので、暮れの大掃除は省略、もちろん年賀状も書かない。 とはいえ例年と同じ怠け具合なのだが、後ろめたさは軽減する。 というわけで、他にもクワガタの免罪符で怠けられることはないか、よーく考えてみようと思っている。 ・・・うーむ、なんだか文章までギコギコしてるなぁ。 ...
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