ひとりびっち・R...びーち

 

 

予定調和 - 2002年08月20日(火)

 ああ、どうしてなんだぁ〜!

 ついこの間、周到にしたはずの心の準備は、やはり無駄だったのか。

 昨日、屋上パーキングで雲の写真が撮れる行きつけのスーパーに行ったら、2Fの半分を占めていた大型家電チェーンが売り場を縮小したらしく、ガランと空いたスペースに古本のワゴンが並んでいた。

 ほとんどがコミックスだったのだが、1台だけ100円均一でジャンルも何もなく単行本や文庫本を混ぜこぜにしたワゴンがあり、その中から文庫を4冊とマンガを1冊選んで買って帰った。

 そう、毎度のことだが岩波文庫だ。

 ワゴンのところでパラパラとめくって確かめた時には気付かなかったのだが、家に帰って『ホフマン短編集』を開いたら、ハラリと落ちた栞が1枚。
 度々やられている「言葉の道草」という栞である。
 広辞苑がプリントされた裏面を見ただけでイヤな予感がした。
 
 おそるおそる表を見る・・・

 御払い箱

 使い捨ての風潮で、古いものはすぐに御払い箱になる時代。
 時には人間もその憂き目にあう。(以下略)


 ・・・あう。
 そんな憂き目の思い出が苦いぞ。

 そういえば、先日マクドナルドで久しぶりにホットコーヒーを飲んだら、カップの底から現れた「読んで得する言葉の素」は、貫禄だったっけ。

 限り無く薄い財布で価格破壊のハンバーガーを買っているヤツに貫禄もへったくれもないよね〜、と娘と二人で苦笑いしたばかりだったのだ。

 こうして、「言葉の道草」やら「言葉の素」に嘲笑われ、いぢめられる日々はまだまだ続くらしい。

・・・・・・・

【追記】この、わかっていてもヤラれる感じは、『ぼのぼの』(いがらしみきお作)第2巻に登場するビーバーのお母さんの「あしばらい」に似ていると思う。



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