ひとりびっち・R...びーち

 

 

「3K」許すまじ - 2001年02月19日(月)

 とはいへ、昨今国会で取り沙汰されているKではない。

 発端は暮れも押し詰まったカナリアだった。
 自由に使えるお金など一銭たりともない状況で、私は1万5千円のカナリアをうっかり買って帰りそうになったのだ。
 その暴挙を未然に防げたのは、ひとえに賢明な娘が同行していたおかげである。

 ・・・なぜにカナリア?

 その直後、娘がこんな夢を見たと言う。
 _____

 お風呂に入ろうと思ってフタを取ると、カメが3匹泳いでんだよね。
 甲羅の直径が5センチぐらいの小さいミドリガメなんだけどさ・・・

 (彼女の夢の中では、私がカメを飼っているんだそうだ)

 「おかーさぁーーーん! カメ、片付けてよーーーっ!」
 「はい、はい」

 カメたちを連れておかーさんはヨロヨロと退場するんだよ。
 でもね、そのカメたち、家の中どこに行っても居るの。
 視界のどこかに必ずカメが居るの。
 3匹しかいないはずなのに、おかーさん片付けてるはずなのに、
 おかしいな、おかしいな・・・ってさ。
 _____

 なんか変でイヤな夢だったよぉ、と訴える娘。

 ・・・なぜにカメ?

 小鳥もカメも飼うの嫌だからね!
 あ、それから金魚もね!

 ・・・なぜに金魚?
 
 小鳥とカメは飼ったことがないけれど、金魚は飼っていたことがある。
 保育園の金魚すくい大会の「おみやげ」で、否応なく2匹飼うことになった。
 1匹はすぐに死んでしまったのだが、もう1匹はしぶとかった。
 「こいつは見込みがあるぜ」ということで「ミコミ」と命名された金魚は、最初の大きさの5倍ぐらいにまでなった。
 
 最初のパートナーが死んでから、ひとりじゃ淋しかろうと、何度か「ミコミのともだち」を買ってきたのだが、「ともだち」の方はことごとく短命だった。
 一時我が家は「金魚殺し」の汚名を着せられるほどだったのだ。(笑)
 何代目かの「ともだち」が浮いたとき、新たに金魚を買ってくるのはやめた。
 それからミコミはひとりで何年も生きたのである。

 ぶーーーーん、と低く響いていたエアポンプの音を時折思い出すことがあるが、それ以来金魚を飼いたいと思ったことはない。
 
 というわけで、小鳥とカメと金魚は、我が家の飼っちゃいけない「3K」ということになったのだった。

 ・・・で、昨日のこと。
 
 週末、友人宅に泊りがけで遊びに行っていた娘が帰ってきた。

 「おかーさん、ミドリガメ見てきたんだけど、1匹380円だったよ」

 おい、おい。

 「ふーん、3匹で1500円でおつりがくるんだ。カナリヤの十分の一ですむな・・・」

 おいこら、何を考えてるんだ、この親子は・・・。


 <補足>

 昨日TVでやっていた「シュリ」という韓国映画に、何とかという魚(既に名前は忘れている(笑))が出てきた。
 ペアで飼う魚で、片方が死ぬと、残されたかたわれは、淋しさのあまりエサを食べなくなって死んでしまうというセンチメンタルなお魚なのだ。
 ミコミとはずいぶんと違うな。
 

 
 


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