under one umbrella

2005年05月07日(土)       *追記あり



本当に久しぶりに。
失恋気分と言うか。
敗北気分と言うか。



ふと湧いた、でも怖い疑問を口に出した。
それは、後悔していない。
いや、別に後悔は一つもしていないけれど。





どうして、お互いがお互いの未来にいなくて、
そしてそれが当たり前なんだろうね?



あぁ、まりあはいないよ、と断言した寺島の声を、
あたしはどう受け止めたか。
よく覚えていない。
多分思考が止まってた。
わかってたのにね。



ねぇ、じゃあ陽ちゃん。
今、一緒にいる意味って何だろう?



ひまつぶし。
次までの中継ぎ。





あ、あ、あ、そっかぁ。
成る程ねぇー。
驚くほどあたしはいつものように、相槌を打ってた。
…つもりだったんだけれど、どうやらそれは頭の中だけで、
口は動いていなかった。




まりあにはね、足りないものがあるからね。
だから絶対いない。



何が足りないの?と聞く勇気はそのとき、あたしにはなくて、
言わなくていいよと笑うのが精一杯で。





あぁもうここには。
何度書いたかわからないけど。

もうこの人に本当に抱き締められることはないのかなって。
キスすることもないんだろうって。


思うんだから仕方ない。
感じるんだから仕方ない。

だから書かせてください。
書かないとあたしが壊れそうで。





必ず離れる日が来る。
そう書きながら、どこかで小さく、
来ないことを祈るあたしがいた。
でももういない。あたしが殺した。

離れる日は、こんなにも確実で、
遠くて、近い。





あたしは、
この恋愛が終わったら、
軽い恋愛しかきっと出来ない。
元々、そんな恋しかしてなかった。
こんなに愛する恋愛なんて出来ない。
次は、果てしなく愛されることを望むだろう。


いや、待て。
もう終わっているのか?





あなたの未来にあたしがいないことを知ってるから、
あたしの未来にはあなたがいない。




別の人の胸に、あたしが収まる?
別の人と手をつなぐ?
別の人に抱かれる?
別の人に愛を囁く?

ありえない、なんて思うけど。
何年かすればそうなるんだ。
たった、何年か。
たった。



こんなに胸は苦しいのに、
いつか薄らいで。
寂しくもなくなって。
涙も乾いて。
その儚さが、悲しい。






気がつけば5月。
2年前の今頃、どろどろで。
…思い出さないほうがいい。
また歩けなくなる。







もう考えない。
あたしは歩かなければ。
明日がある。
未来がある。
「あたし」にならなければ。





笑わなければ。
動かなければ。
何も。何もやってこない。








わかってる。
そろそろ現実を見る。
まだ離れない。
だって周りには誰もいないもの。





どうすればいいかなんて一つだけ。
あたしはあたしでいるしかない。
他のものになんてなれない。
「あたし」を変えることは出来るけど。




変わればきっとまた、何かが見えるね?
別の光も見つけられるね?
希望も持てるね?
優しくなれるね?あなたに。





くるくるっとあたしを回して。
笑おう。




**



こういう場合。
こっちがキレるって手もありかなと思うけれど。
もうそんな、「手」とか「作戦」とか、
そのへんを通り越してる気がする。

あたしがいなくなったらどうするのかなぁとか、
考えても無意味すぎる。
だっていなくなったことは、何度もあったもの。
それでも一緒にいたんだもの。
繰り返すなんて馬鹿らしい。


でも、過去と今は違うから。
もしかしたら繰り返さないかも。


あたしはどうしたいだろう。



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