| 2004年11月06日(土) |
寂しさが埋まらないの。 |
寺島を送った帰り道、 兄さんに報告しようかな、と開けた携帯を、 やっぱり閉めた。 よく考えなって言われたことを、思い出したから。 1人で考えても結論は出ないけど、 兄さんが優しく教えてくれるわけもないし。 それは悪い意味じゃなくて、 自分で辿り着くことの大切さを兄さんは知ってるから。
でもやっぱり、わかんないよ。 とりあえずこれから、どうしたらいいのか。 何を目指して歩けば良いのか。
恋人にはなれない、って事実を再確認して。 ぽたぽた泣いたけど、 寺島は涙を拭ってはくれなかった。 それでも何でもなかったようにごまかしたのは、あたしだけど。
あたしは何が嫌なんだろう。 好きな人と楽しく過ごせて、仲も良くて、 抱きあえて。 何が不満だって言うんだろう。
我が儘だと思う。 欲張りだと思う。 図々しいと思う。
でもどうしても、寂しさが埋まらないの。 今も溢れる涙の意味が、どうしてもわからなくなるの。
今日はどうしてこんなに、涙が止まらないんだろう。 嗚咽が洩れるほどに。 寺島はたくさん、一緒にいてくれたのに。
過ごした時間と涙が比例してる。 こんなの嫌だ。
もっとたくさん泣いておけば、 寺島に彼女が出来ても、笑っておめでとうと言えるかな。 あたしが欲しいのは、その未来。
未来のために、今。 そういえば、そんな話を今日したね。
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