under one umbrella

2004年09月14日(火) そうだね、多分


涙はしばらく続いたけれど、
ふと、
何で泣いてるんだろう?って思うことがあった。



だって別にあたし達は。付き合ってたわけじゃなくて。
何にも。約束もしてなかったし。
ただあたしが勝手に。
いろんなこと勘違いしてたんだと思う。
期待からの勘違い。
馬鹿だな。



もしかしたら、
あたしは寺島を利用してたのかもしれんと思った。
誰でもよかったのかもしれない。
温かい腕で、抱き締めてくれるなら。
抱いてくれるなら。
嘘でも、優しくしてくれるなら。

更にもしかしたら、
寺島が、そう感じていたのかもしれない。



違うと言い切れる。
確かに違う。
けれど。
寺島の気持ちを考えなかった部分は、否定できない。


茶原から指摘されてから、頑張ったつもりだった。
でも確信はない。
いつも推測。
あたしのそれはしばしば、茶原にひっくり返される。
要するにあたしは、考えが浅いのだ。
だからきっと簡単なことさえ。
見落としてることもあるんだと思う。


そんなんじゃやっぱりダメだった。
ごめんね、茶原。
いつもあたしを、救ってくれたのに。





竜崎君に言われたことがある。
「あなたはきっと、寺島のことを一生忘れないよ」

そうだね、多分忘れない。
初めて愛した人だから。
愛してくれた人だから。
抱いてくれた人だから。
あんなにも強く、抱き締めてくれた人だから。
涙をいつも、拭いてくれた人だから。



息が詰まる。
涙が零れる。
愛してる。


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