何かが変わるなら、傷つくのも傷つけるのも仕方ないと思った。
茶原達の言うままに、メールを打った。 ちょっとでもあたしが考えたコメントを入れれば、 「それじゃぁいつもと同じ展開になるだろ?!」 と言われ、 成る程そうかと納得した。
同じではダメなのだ。 あたし達は、もう変わらなきゃいけない。 寺島が、3人がいると気づいてるのかどうかわからないけど、 どっちにしろ、何かの感情が生まれるはず。 そこから寺島がどう考えるかだ。
時間は、多分午前1時を過ぎていた。 こんな深夜に、部屋で男といるのが嫌だと言われても。 あたし達は付き合っていないのだ。 そうして自分は散々、 彼女が欲しいだの、○○ちゃんを紹介してだの言っているのだ。 そこであたしが嫌な顔をすれば、同じくらい嫌な顔をする。
付き合っていない。 けどセックスはする。 束縛はされたくない。 あたしの恋心も見たくない。
ならば。
あたしを束縛する権利など、あなたにはない。 そこであなたのために彼らを拒否するほど、 あたしは、強くない。
寂しいから。 1人でいたくないから。
あなたが基本的に、あたしを必要としていることはわかっていても。 それだけで寂しさを癒せるほど、大人でもない。
あなたのわがままをほとんど聞いて、 落ち込んだら励まして、愚痴を聞いて、慰めて。 あなたの母親のようだと、周りから言われたし、 あなた自身も言ったね。
けど決して、あたしは母親じゃない。 ただの、恋に狂った女。
きっとあなたは、複雑な思いなんだろう。 メールのやりとりは、滅茶苦茶だし。 でも、あたしは謝れない。 謝るほどの間柄じゃない。
メールを送るたびに、あなたが遠くなる。 本当にあたしが必要ならば。 ちゃんと歩いて、戻ってきて。 キスのワープなんか、しないでね。
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