under one umbrella

2004年07月24日(土) 知ってる。


抱いてくれなくていい。
あなたの胸で泣きたい。




あたしはまだ、外を遠ざけている。
島にいる間、帰りたくて帰りたくて、仕方なかった。
市丸に会いたくて、
何で寺島じゃないんだろうと思ったとき、
市丸はあたしの話を聞いてくれるからだと思った。
そうして笑ってくれるからだと思った。
泣かせてくれるからだと思った。


寺島を支えようとするあたしを支えてくれるのは、
市丸達だから。
彼らに対する感謝ばかり、溜まってく。




でももうそろそろ、限界みたい。
そのうちきっと、
寺島にも会いたくなくなるよ。
市丸にしか、会いたくなくなるよ。
あぁ、あたしも十分病んでいる。


「好き」と言って欲しいなら、あたしを泣かせて。
抱いてくれなくて大丈夫だから。
ただ昔のように、あなたの胸で泣かせて。
昔のように、袖であたしの涙を拭いて。
そうして昔のように、抱き締めて。

愛してくれなくていい。
あなたがそれを出来ないことは、知ってる。


信じられぬと嘆くことは、本当に、こんなにも辛い。
けれど信じて傷つけば、もう信じられない。


どうしてあなたは今更、
あたしに「好きです」なんて言うんだろう。
信じられるわけなんか、ないのに。


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