寺島が、 私の大学の(可愛い)友達の話に食らいつく。 これくらいしか、私の話を聞いてくれない。 私ってそんなに話題性ないか。
何だか久しぶりに、 今年の3月くらいの私に戻ってしまっている。 考えることは暗くて。 寺島の、私を落ち込ませる発言しか思い出せなくて。 未来に自信がない。
違うのは、本気で縁切りを考えること。 その後も結構頑張れるって、知っていること。
けれどそれは、明らかに逃げている。 自分から。 未来から。 過去から。 今から。
泣いちゃいけないと、思うわけじゃない。 ただ、悔しいだけだ。
今を壊すぐらいなら、涙など飲んでやる。 ずっと笑っていてみせる。
笑わずにいる、勇気がない。 涙に今が溶けてしまいそうで怖い。 あなたが、 声を出せば間違ってしまいそうだと言うように。
たまに、ささやきたくなる衝動。 こらえる息が、聞こえていなければいいけれど。
こんな日は、圭に会いたい。 濡れた心を乾かしてくれる、圭に。 明日、電話をしよう。
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