次の日キャンプだったのは、私。 ハウステンボスの近くの私立大学なので、ハウステンボスのホテルに宿泊。 1部屋が1戸建ての家のような造りのホテルだったので、 リビングが広く、騒ぐのにもってこいだった。 そして定番だけれど、恋愛暴露で盛り上がる。
私は、寺島との長い過去を語らされた。 話しながら、たった2年ほど前のことなのに、 『遠い』と思った。
あの甘い『関係』。甘い『言葉』。 でも『本物』だった。確実に。 どうして今は、『嘘』になってしまったんだろう。 前日の寺島を思い出して、少し涙が出た。
話を聞き終えた大学の友人たちに、「結婚しそう」と言われた。 出逢って2週間の人々なのに…とても不思議だった。 それほど仲良い話に聞こえたんだろうか。
これからどうなるのかな、と漠然と考えた。 寺島も馬鹿じゃないだろうから、 このままダラダラとはならないだろうと思った。 散々だらけた結果が、あの4月2日であるのだから。 キッチリ出来る『気持ち』がなければ困る。 そう簡単に、自分をひっくり返さないで。 これ以上失望させないで、寺島。
昨日のような日が続くのなら、『付き合い』たかった。 ちゃんとした言葉が欲しかった。 終わるときにはこれ以上ないくらいの言葉を用意するくせに、 こういうときにはちっともくれない。 一番最初に付き合った頃から、そうだったね。
噂をすれば何とやら。 寺島からメールがきた。
あなたは気づかない。 あたしが静かに、冷めていくことに。
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