落書きをしていて、ふと、 「別れよう」って言われたときのことを思い出した。 私は、それはあまり思い出さないタイプらしく、今日が初めてだと思う。 でも寺島の口調や、表情はちゃんと思い出せる。 寺島の手を握っても、握り返してはもらえず、 ダメなんだと実感したことも。
前日までの日記と矛盾するようだけど、時々、 今の状態を後悔することがある。 あのときキスしない方がよかったんじゃないか…とか。(6/22「うん」) タイミングは違っても、お互い本気で別れようと思い、 離れる決意をしたつもりだったのに、 何故か相手には思うように伝わらない。 そうして結局、離れずにいる。 何だかこう書いたら、似た者同士って感じだ。 今初めて思ったことではないけれど。
「別れよう」と言った寺島の気持ちは理解るし、今は、 私の傍にいてくれる寺島の気持ちも理解る。 だから、余計に涙が出る。
今の状態は幸せだけれど、自分のしてきたことを思うとため息が出る。 「別れよう」って最初言われたとき、どうして寺島を理解しようとしなかったんだろう。 自分の気持ちだけ考えてた。 寺島がいなくなることを、受けとめようとしなかった。 それはあまりにもオオゴトのように思えてた。 時間が解決するものだということを、知らなかった。 知らなくてもただ耐えていれば、きっと乗り越えられたのに。 きっと強くなれたのに。
あのままキレイにわかれられていたら、私達はどうなっていたのだろう。 私はきっと。もっとよく変われていたはず。 寺島はきっと。今より勉強に集中できていたはず。 プラスだらけの未来が想像できて。 私の行動は、間違っていたのかもしれないと思う。 今だけでその判断は出来ないけれど、どうも悪い未来ばかり想像する。 私の悪い癖。 寺島に言ったら、きっと「さあね」って言って流すんだろう。 「今は好きなんだから、いいじゃない」って。
悪い未来しか見えないのなら。 今からそれが変わるように、行動していけばいい。 人生は本。未来は白いページ。 綴るのは言うまでもなく、自分自身なのだから。
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