under one umbrella

2003年07月27日(日) 「嘘じゃないね」


一昨日だったか、寺島がいきなりやって来た。
「どうしたの?」って、心底驚いた声を出したら、
「いやぁ塾の帰りなんだけど、雨が降ってきたしたまには息抜きしないとだしねぇ」
なんてブツブツ言っている。
息抜きなら、大好きな本屋にでも行けばいいのに。
処理したいだけの言い訳にしか聞こえなかった私は、ひねくれている?
まだ君の言葉に溺れることができない。


疑う気持ちなんて知りたくなかったんだ。
ボクはいつでも、100%キミを信じていたかった。
キミがくれる言葉をそっくりそのまま、
信じていられたあの頃に戻りたい。
キミが何かをしたわけじゃないのに。
ボクは勝手だよね。
だけどだからこそ、
キミがボクを好きだなんて信じられないんだ。




一昨日は地元の祭りだった。
去年一緒に行った祭り。
カップルで行くと別れる、っていうジンクスのある祭り。
その帰り道、
「嘘だって証明してやる」
って言ってくれたこと、覚えている?


一年後の一昨日、
「嘘じゃないね」って言ったら、
キミはちょっと笑って、ボクの手を握った。



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