under one umbrella

2003年07月23日(水) 派手なスポットライトなんか


日常生活のなかで、
関わる全ての人の悪口を言う人がいる。
勿論、別の人の前では私の悪口を言ってるんだろう。
それはかまわないけれど、聞きたいことがヒトツある。
あなたは一体何を求めているの、と。

最終的な答えはまたそれぞれ違うんだろう。
自分が尊敬できる人だとか、
ただ快楽をくれる男だとか…。
でもそんな選り好みをしていたら、
社会ではやっていけないんじゃないかと思うのだけれど。


そして私は戻る。
私もまた、何を求めているのか…。




寺島がもたらしてくれていた日溜まりから、出た気などなかった。
勿論出たくなかった。
雨が降り出したことにも気づかなかった。
気づいたときにはどしゃ降り。
私はずぶ濡れ。何も見えない。
どしゃ降りになるまで気づかなかった私が悪いのだけれど。
ただ太陽が欲しくて。寒くて。ひたすら彷徨った。


今は夜。
月が出ている。
月の光から温度を感じ取ろうと、私はやっきになってる。
そうするうちにその理由を忘れた。
そんな感じ。
月に温度を求めることが間違っているのか。
それとも月はいつか、自ら光りだすのか。
もしかしたら、月の出現は、
次の太陽を探せという宇宙からのメッセージなのか。
もう、こんがらがってきたよ。


それでもキミの言葉が胸に刺さったまま、血が流れ続けている。
「好きだよ」って、
手をつなぎながら言われたことをまだ覚えている。
不意打ちのキスも、覚えている。
胸が痛い。
キミに会いたい。
胸から流れる血も、この気持ちも、
にじむ涙も嘘じゃない。


夜が明けても、月が変わらずそこにあることを祈ってもいい?
そして光りだすのを待っていていい?
私はいつもその光を受けていたい。
派手なスポットライトなんかいらない。
どんなに弱くてもいいから…




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