under one umbrella

2003年07月13日(日) 「痛いよぉ…」



「あたし、カラオケには行かないから。宮島から、全部聞いたから」

「あ、そう…」


少し薄暗くなった、駅からの帰り道。
寺島と、市丸(前名:ポール)と、3人で帰りながらだった。
気まずいながらも何とか市丸が場を持たせていた。
あたしはほとんど、しゃべらなかった。


分かれ道まできた。
あたし達はその分かれ道で、きれいに3方向に分かれることになる。
だからいつもそこでたまって、話していた。
寺島と付き合うことになったのもそこだった。
いつもいつも…この道…。


帰ろうとする寺島を無理に引き止めて、話そうとした。
「ねぇ、別れたいんならあたしに言って。どうして宮島や幸子に話せるの?
何で計画なんて立ててるの?ずるいよ…」

「…何にも…話すことはない」

「何それ…」

「…もう時間ないから…帰っていいか?」



こんな話をしてるのに帰っていいか?ふざけないで?
あたしの質問に答えて?
その前にあたしの顔を見て話してよ寺島。
寺島?
ホントにそこにいるの?
いるなら何か言ってよ。
本当は、全てあなたの口から聞きたかったの。
ちゃんと話したかったの。
寺島。
あたしのこと嫌いになった?ねぇ。
ねぇ、ねぇ寺島!!!!!



























































































































































パシン。















































































































後ろを向いて、そのまま走った。
走って走って…とにかく走って…。
手がジンジンしていて。心なしか右頬が痛くて。
その痛みに、涙が零れた。
「痛いよぉ…」
そう言って泣きながら帰ってきたあたしに、家族は呆然とするばかりだった。


↑VOTE.いつもありがとう♪



どんなに謝っても、足りないね。



 < 過去  INDEX  未来 >


まりあ [MAIL] [BBS]
thanks for WhiteGarden


My追加