いつの間にか年度が明けておりました。びっくりだね! という戯れ言はこれまでにしておいて。もう目の回るような忙しさなのですが、こういうときに限って、書く気が起こってくるのは、人間って不思議なモノです。 さてさて、バトンシリーズもこれでネタが尽きるわけですが、「字書きバトン」と「Writer Baton」をほぼ同時にいただいてしまいましたので、二ついっぺんに答えちゃおうと思います。贅沢な企画ですね。 内容が「小説書きに100の質問」と大分かぶるのですが、あえて同じような質問にも再度答えてみました。答え合わせしてませんが(笑)
文月青さんからいただいた字書きバトン。 ■あなたが書くジャンルはなんですか? ファンタジーと時代物。このふたつは私にとっては分かちがたく……。というか、私の書くファンタジーは時代物でもあるらしく…。逆は真ではありませんが。ってことは、要するに基本的には私の作品は時代モノなのかー。だからハイファンタジーなのかー。激しく納得。
■あなたの作品が出来るまでをちょろっと教えて? 長編の場合;キャラクターを設定したり、エピソードを時系列に並べたり、思いついたセリフを書き留めたり、そんなメモをこねくり回して、これ以上いじれないところで、呻吟しつつ冒頭の一文をひねり出す。あとは、シーンを思い浮かべながら、文章で写し取っていくだけ。基本的に自分の書くものは叙事的なので、見えたものをスケッチしていく感じですかね。ただし、メモをこねくり回しているところで、途中で飽きて放置すること多数……。あとからメモを発見して、再びこね直すこともありますが。 短編の場合;イメージをとらえたらすかさず力業で押さえ込んで書く。勢いが大事。シーンが見えてないとか、文章がこなれてないとか、そういうのは後回し。見えてないなら飛ばしてしまえ。書ききってから見直せばいいのだー。でも、こういう書き方は非常に消耗するので、できればあんまりしたくないです(笑)
■文章を書くときに気をつけている事はなんですか? 日本語としてこなれた文章にすることと、独りよがりの文章にならないこと。同じ表現が重ならないこと(効果を狙っての場合は別)。声に出して読んで違和感のないものがベストですねえ。あと、自分の文章に酔わないこと。これすごく大事。個人的な美意識として、文章には基本的にはストイックな姿勢で臨みたいと思っています。いいか悪いかは別として。
■ずばりあなたの最高傑作は? なんだろう……とりあえず、「上つ森王」。私のその時点での基本的なスタンスはこれにすべて盛りこみました。今もそれほど変わってません。そろそろ続き書こうかなあ。と、無責任に言ってみる。
■バトンを回す5人 では、字書き返しで、虚影庵さま。質問がかぶるところは軽くスルーでお願いします(笑) それと、思わせぶり(何の?)なら一番と思っている、青星さま。 あとは、ご自由にお持ちください。
そして次は、虚影庵さんにいただいたWriter Baton。 ■1:得意な話のジャンルは? 上のとちょっと違った視点でお答えしますと、「友達以上コイビト未満」モノといったところでしょうか。男女を問わずですね。恋愛モノは、結果的にそういう展開になることはあっても、意図して書くのは苦手です、はっきりと。
■2:尊敬する物書きさんは?(差し支えなければ、お名前もどうぞ) 作品が好きな物書きは沢山いますが、尊敬となると……。藤沢周平は作品も人間も好き。作品をほとんど読んだことはないけど、大江健三郎とか与謝野晶子とかエミール・ゾラとかその辺は、物書きのスタンスとして、ひとつのあるべき姿だと思ったり。
■3:普段、作品へのインスピレーションはどんなところから受ける? あらゆる既存作品。私の書くものはほとんど、基本はパロディです(衝撃の告白)。好きな作品があったときに、私ならこう動かすとか、私ならこういうキャラを持ってくるとか、こうなったらいいのにとか、そういうことを妄想しているうちに、元々の作品からかけ離れたモノになっていって、最終的に原形をとどめずオリジナルなものになっていくという感じ。だから、本当はオリジナル書きとはいえないのかも。
■4:ひとつの作品に充てる時間は? 書くだけでも短くて一ヶ月、長くて数年。構想も入れるともっと。構想だけで満足して書かないこともよくあるという話ですよ奥さん?
■5:作品を書く際の必需品・道具は? 昔はノートと鉛筆、今はパソコン(Mac)。ソフトは使い慣れれば何でも。 構想メモや文章の断片を書き留めたノート。 辞書。現在は電子辞書(広辞苑、英和・和英、仏和・和仏)。 あとは、誘惑に負けない強い心と根気でしょうか……。
■6:回す5人は? 同じく、字カキ返しで文月青さま。質問かぶるのは以下同文。 そして、ダブルで渡しちゃえ青星さま。 私の知り合いは青が多いですね。 あとは、我こそはと思われる方、ご自由にどうぞ。
|