日々の戯れ言

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(えもしちより) 

2001年09月13日(木)  だいさんじ

N.Y.が、三日目の朝を迎えている。
事件が起こったその日の夜から、毎日ニュースに釘付けだった。何度も流れるその瞬間の映像を見るたび、心が痛む。もう何が起こったのかはわかっているのに、何のためにそんなに執拗に何百何千の命が失われてしまった瞬間を繰り返すのだろう。そう思うのは、偽善だろうか。

私如きが言うまでもなく、いろんな人がコメントしているので、今さらの感もあるんだけれど、やっぱり言ってしまおうと思う。
恐れていた方向に話が進みつつある。就任当時からの現大統領の言動から容易に推測できることではあったのだけれど。
アメリカが、武力報復に出る方針を明らかにした。つまり、「しかえし」である。各国に理解を呼びかけているそうである。

今回のテロ事件は決して許されるものではない。現代社会を支えるものを、根底から否定し、脅かす、卑劣な手段だ。 悲しみ、怒るのは当然だ。
だが、それに対して同じ手段で対抗しようと言うのでは、結局非難すべき相手と同じ事をしていることになりはしないか。そうやって報復の連鎖が際限なく続いていくのであれば、何の解決にもならないんじゃないのか。テロ事件を戦争の発端にしてしまっては、相手の思うつぼなのではないのか。

第三者だからとかきれい事だとか言われるかもしれないけれど、こういうことだからこそ冷静になる勇気が必要なんだと思う。
襲撃されたペンタゴンの近くで、「PLEASE NO WORLD WAR III」と書かれたカードを持って立っている人がいたという話を聞いて、涙が出そうになった。

この事件にどう反応するのか、世界が問われていると思う。もちろん、日本も。そして、日本を動かす私たちも。

巻き込まれた方々、犠牲になった方々、その関係者の方々に、心からお見舞いを申し上げます。




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