日々の戯れ言

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(えもしちより) 

2001年08月23日(木)  偶然の再会

どしゃどしゃ雨の降る中、昨日・今日と、全国から人の集まる勉強会があった。と言っても人数的にはそれほど多くはない。毎年この時期に開かれているもので、ウチのボスが主宰者なので私ら下っ端は雑用に大わらわだ。
その参加者の中に、釧路から来た若い男性がいた。釧路に赴任したのも今年に入ってからで、ときどき出張でウチの職場にも顔を見せる人だ。見るからに真面目そうでしかもなかなか好青年、雛には稀なるいいオトコよのう、と来るたび遠くから愛でていたんだが(やめれ)、話をしたことは、あいさつ程度しかなかった。
今日の勉強会が終わって会場を片づけているとき、その好青年くんが私に声をかけてきた。
「ぼくのこと覚えてますか?」
はああ?
「以前一度お会いしてるんですけども」
コロロロ……と音をたてながら脳味噌をものすごい勢いで検索。北条焦る。記憶にヒットしない。こんな好青年くん、一度会ったら覚えてないはずないと思うんだけど。そ、それとも定番のナンパか? 物好きにもほどがあるぞ…。
「四年前、○大で試験があったときです」
……おお!
思い起こせば四年前、北条はとある試験を受けたことがあった。その会場が○大で、そういえば、後ろの席に座っていた男性が、実は東京から来ていて○大を観光して帰りたいと言ったので、ちょっとだけ案内したことがあったのだ。
なんだか冴えなかったあのときの彼が、こんな好青年くんになって、北海道に戻ってきたのか。
「本当に偶然なんですけどね。あのときはお世話になりました」
相手はすぐに私だとわかったらしい。私はちっとも覚えていなかった。なんてこった。私の目は節穴だった。くそう(何を悔しがってるんだか)。
彼の方が立場は上のはずなのに、非常に折り目正しくて、こっちの方が恐縮してしまった。

彼が去っていってから、だんだん四年前の記憶がよみがえってきた。別れ際、記念に○大グッズを買うと言って○大生協に消えていったことも思い出したけど、このことは言わない方がいいのかなあ……。




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