NORI-☆
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荷物さえなければね……(^^;)
降ったり止んだり、降られたりやり過ごしたり、 梅雨空のご機嫌をはかるのはなかなか難しい。 自転車通園の我が家の場合、 雨なら雨で、朝からはっきり降っていてくれれば、 それなりの重装備、つまり ヨシキはベビーカーに乗ってレインカバーをつけ、 サトシはレインコートを着て傘をさし、 徒歩で保育園に向かうからいいのだが、 朝降っていなくて、「夜半から雨」 というような予報のときが一番辛い。 朝は降ってないのだから、自転車で行きたい。 そのほうが絶対速いし便利だから。 しかし、「夜」の予報が早まって夕方、 ちょうど帰り時間に降り始めたりされると困るのだ。 ぽつぽつ降り始めなら、自転車で強行突破! という手ももちろん大アリなのだけれど、 ごまかせないくらいしっかり降られるともうお手上げだ。 自分のバッグと二人の子供の大きなトートバッグ、 3つのけっこうかさばるバッグを肩にかけて ヨシキを抱っこして傘をさす。 こういうときはスタスタ歩いて 最短時間で家まで着きたいところなのだが、 傘をさしたサトシはそうそう速くは歩けない。 そうでなくてものんびり歩きなのに、 新しい傘をくるくる回したり高く持ち上げたり、 水たまりを見つけてはバシャバシャやったりと、 これでもかというくらい余計なことを試みてくれたりする。 カタツムリのような歩みで 大人の足で15分の道のりを30分以上かけて歩く。 10キロのヨシキと3つのバッグを担いだママは もう、家につくころは疲労困憊、ほとんど意識朦朧状態である。 もうほんとに、なんで梅雨なんてあるのっ!! と文句を言いたいところなのだけれど、 これは実は我が家では禁句にしてある。 前にサトシがそう言ったとき、 「でも雨が降らなかったら、 お花も草も虫たちも、カラカラに干からびちゃうでしょ? きっとお花たちは雨が降って喜んでるよ」 と話したことがあるのだ。 自然や生き物に詩的な愛情を注ぐサトシは、 この一言で、雨の意義を理解して、 雨の日の徒歩通園に文句をいわなくなったのだった。 だからママもここで雨についてこぼすわけにはいかない。 「ママ、あじさいも雨が降ってうれしいうれしいって 喜んでるね〜。お花が笑ってるよ!」 サトシが傘の下からニコニコして見上げてくる。 そう、そうだよね。 お花の気持ちになったらいつだって「恵みの雨」だよね。 気を取り直して、元気に歌ってみようか。 ピッチピッチ チャップチャップ ラン ラン ラン♪
2001年06月12日(火)
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